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■■■ 「日本の樹木」出鱈目解説 2017.12.24 ■■■

デビル花木かエンジェル花木か?

精神・神経に作用させて幻覚や多幸感,快感を得ることを目的に使用される、いわゆる「脱法ドラッグ」として、ダツラシード/Datura seedsが知られている。含有成分はトロパン アルカロイドである、
該当する植物は、こんなところ。おそらく、洋種が多いのだと思われる。
 朝鮮朝顔/曼荼羅華 or 洋金花/Devil's trumpet
 白花洋種朝鮮朝顔
     /(白花)曼荼羅華 or 醉心花/Jimson weed(←Jamestown weed)
 毛朝鮮朝顔/毛曼陀羅/Indian-apple
化学成分名では、スコポラミンとヒヨスチアミン/アトロピン[ラセミ体]である。
華岡青洲が乳癌手術のために開発した世界初の全身麻酔薬「通仙散」の主成分である。輝かしい成果をもたらした植物といえよう。
そのうち、現代でも注目されるようになるかもしれない。サリンの解毒剤として。そんなことにならねばよいが。

当該植物としては、木本もある。庭で育てたくなる人が多いようで、かなり広く分布していそう。
 木立[キダチ]朝鮮朝顔
     /木本曼陀羅/Angel's trumpet@アンデス-エクアドル-北チリ
 木立[コダチ]朝鮮朝顔
     /大花曼陀羅/Brazil's white angel trumpet or angel's tears

おそらく、花が咲くと、甘い香りがただよってくるので人気なのだろうが、人体への影響が無いのか気になるところ。
と言うのは、"Devil’s breath"というドラッグが知られているのだが、これは木立朝鮮朝顔の花から採取して粉末にしたものと言われているから。しかも、その威力はただならぬレベルで、一寸嗅ぐだけで意識朦朧となるらしい。コロンビア辺りでは蔓延しているとか。
["The most dangerous drug in the world: 'Devil's Breath' chemical from Colombia can block free will, wipe memory and even kill" By BETH STEBNER UPDATED:3 February 2016 Daily Mail]

おそらく、この花の蜂蜜も危険であろう。一つの巣の蜂は、一種類の花を選定して、集中して蜜を採取する習性があるからだ。

しかし、そんな木本を何故に"Angel's"と呼ぶのだろうか。

そんな名前だと、いかにも、ハイになるドラッグのような印象を与えるが、幻視・幻聴といっても、地獄に落ち込む体験らしい。
その点、"Devil's"との命名はズバリである。しかも、記憶障害や言語障害を伴うようだから、脳細胞がダメージを受けているのは間違いない訳だし。

(参照)
厚生労働省:「自然毒のリスクプロファイル」@www.mhlw.go.jp
福田達男,他:「植物系ドラッグダツラシードの鑑定に関する研究 」東京都健康安全研究センター年報 55, 2004年


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