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2003.3.4 |
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朝鮮戦争勃発の危機…世界は一挙に、きな臭くなりつつある。マスコミはイラク問題一色に染まりつつあるが、朝鮮問題も深刻である。 イラク問題では、日本が直接的な脅威にさらされているとは思えない。しかも、軍事力が無いのだから、日本は蚊帳の外の存在である。従って、いくらでも理想論を語ることができる。 しかし、朝鮮問題はそうはいかない。 朝鮮半島で緊急事態が発生した時、どのように対処すべきかは、緊急を要する実践上の問題である。にもかかわらず、論議は低調だ。 米国政府は、北朝鮮問題に関しては、外交での解決を目指す、と繰り返しコメントを発表してきたが、破綻をきたすかもしれない。・・・その時どうするかだ。 これだけは、人任せにする訳にはいかない。 企業から、家庭生活まで、大きな影響を受けるから、すべてのレベルで、緊急事態への対処策を考えておく必要があろう。・・・こうした検討が杞憂に終わることを願うが、そうはいかないようだ。 2003年2月28日のNYTimesで、コラムニストN.D.Kristofが恐ろしい話しを暴露している。[Kristofは、北京や東京でTimesの駐在員経験がある。天安門事件報道で、奥様と共同でピューリッアー賞を受賞して有名になった。2000年の大統領戦の報道にも係わっており、ブッシュ政権内部状況にも詳しい。] (http://www.nytimes.com/2003/02/28/opinion/28KRIS.html) ブッシュ大統領は、北朝鮮攻撃の決断を迫られよう、という話しである。 そのタイミングは夏だという。 外交の専門家は軍事衝突には至らないと見ているようだが、その根拠は薄弱である。過去の歴史からいえば、瀬戸際外交といえるのだろうが、軍事独裁型国家が冒険主義的な動きに陥ることは珍しいことではない。従って、米国と北朝鮮間の外交対話が成功する保証などない。 もしも、外交交渉が決裂すれば、軍事衝突の可能性は極めて高い。核兵器の製造/輸出は、米国にとっては一大脅威であり、放置することなどあり得まい。 外交中心であるが、すべての事態を考慮しているという、米国政府の発言もある。軍事攻撃が始まる可能性は低いとはいえないのだ。 そうなると、今夏に、核開発施設へのミサイル攻撃と、軍事施設への戦術核兵器攻撃が、突然始まるという説も信憑性が高いと言わざるを得まい。 朝鮮戦争が再度勃発すれば、化学兵器により、百万人規模の死者が発生するとの予想もある。とてつもない惨劇である。 東西冷戦終了が、逆に、平和を乱す元凶になってしまった。残念ながら、今から、この流れは止められない。 政治への発言の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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