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2003.5.28 |
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アジア経済圏構想の現実化…小泉首相とブッシュ大統領の会談が行われた。ジャーナリストによれば、会談場所が私的空間になるほど、米国が重視していることを示すから、完璧な同盟国待遇と見てよいという。確かに、クロフォード牧場には、かつて江沢民やプーチンが招待されているし、同盟国、オーストラリアのハワード首相も招かれた。このため、韓国も、慮大統領の会談を「ブッシュ」牧場かキャンプ・デービッドで行うよう希望したのだろうが、果たされなかった。こうした動きを見ていると、米国の世界観が見えてくる。グローバルレベルで覇権を考えれば、中、ロ、EU対米国という構図になるが、どれも米国にとって直接コントロールできる相手とは言い難い。特に、「古い欧州」とは決定的な対立関係に陥っている。これは、イラクにおける権益争いで表面化しただけに見えるが、本質的にはユーロとドルのマネー上の利害の対立と考えることもできる。もしも、問題がこじれれば、資本取引の制限さえありうる、深刻な問題である。 こうした状況下では、米国としては、EUと共同歩調をとり世界経済を発展させるような方針はとりにくい。といって、基本的に軍事独裁政治と資本主義経済のミックス体制の中国と、これ以上に関係を深める訳にもいくまい。 そうなると、残る選択肢はアジア諸国の経済圏との関係強化しかない。ブッシュ大統領の最近の「歓待場所」による重視度を見ると、その方針が垣間見える。
本来は、このような動きを踏まえて「日本のFTA戦略」を考えるべきである。どのような経済圏を構築しようと考えているのかわからない方針は、なんの役にも立つまい。 (http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/fta/summary.html) 政治への発言の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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