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2003.5.31 |
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小泉改革の終焉…「日本の将来のために不可欠な改革を遅らせるようでは、日本はもうおしまい」とのリサーチ・ニュース・メールを頂いた。内容は、日本道路公団で「改革派」とされる職員が相次いで地方への異動を命じられたとの読売新聞の報道に対する意見だ。 (http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20030529it07.htm) 政策提言のプロでなくとも、こうした改革潰しの動きには怒りを覚える。 しかし、これこそが日本の現実の姿ともいえる。 日本の組織では、「改善意識、経営センスはゼロ」でも、権力操作に長けていればトップになれるのである。そして、権力を握ったら、下が「何も言えなくなる」状況を作りだすことに徹底的に注力する。 ほとんどの人は、この状態を呆れ返って、見ているだけである。というより、実質的には黙認するのだ。大多数の人にとっては、指示されたことをこなすだけの仕組の方が、自分で考える必要がなく気楽だから、心地よいのである。 一方、危機感を持つ改革論者は超多忙である。 「道路関係4公団民営化推進委員会」では、民間企業並みの財務諸表の存在をめぐって堂々めぐりの議論が続いているという。当期利益は1,600億円あるようだが、6,200億円の債務超過状態らしい。 道路公団総裁は、財務諸表は「ありようがない」 というのだから、議論どころではない。(http://www.asahi.com/money/topics/TKY200305210091.html) 改革とは内部から始まらない限り、上手くいかない。内部「改革派」を公然と潰す動きがおきているのに、放置するなら、改革の試みなど最初から始めるべきでない。 もし動けなければ、メールの主張通り「日本はもうおしまい」だろう。 改革との言葉に躍らされ、一生懸命汗をかいた人達は二度と戻ってくるまい。 政治への発言の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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