→表紙 | 2013.7.22 | |
| 2013参議院選挙の争点について…予測は今一歩だった。もちろん選挙ではなく、気象の方。ずっと暑い日々が続いていたが、直近一週間だけは涼しく、ホッと一息というところ。 選挙運動で熱くなっていたのは、落選間違いなさそうな現役議員達。なかには、ただただ「頑張っています」と声が枯れんばかりに叫ぶ方も。悲壮感を出せば一票増えると勘違いしているのかも。外部から見れば、何を頑張ろうとしているのか皆目わからず。当然、冷ややかというか、もう結構となる。 選挙予測の方は、時事通信の毎月の世論調査を見続けていれば、本職の解説など聞かなくても、素人でも想像がつく。なにせ、日銀短観で景況感が好い以上、与党支持率急落などあろう筈もない。 その7月度の数字だが、与党圧倒的とは言え、相変わらずの支持政党無しだらけ。その数、6割弱である。 自 民 約四分の一 公 明 4%強 民 主 4%弱 共 産 2% みんな 2%弱 維 新 2%弱 諸 派 合算して1% (な し) 6割弱 ・・・そりゃこうなって当然である。 大バラマキ政党の長期政治にはこれ以上我慢できないということで、政権交代による変革を期待したのが見込み外れだったのだから。超バラマキ政党というのは初めからわかっていた。しかし、支持基盤の既得権益層が全く異なるから、規制撤廃の突破口でもできるかと思いきや、真逆。結局のところ酷い目に合わされただけ。そんな政党にはさっさと退場してもらうのが一番。 だが、政権復帰した大バラマキ政党の体質もなんら変わっていない。と言って、他にまともな選択肢も無い。支持政党なしは当然の帰結。 ただ、国政における民主党の存在意義がほぼゼロになった割りには、公明党や共産党との相対比較で、数字が高すぎる気がする。 フジテレビ7月14日放送の新報道2001の首都圏電話調査の数字が、非自民勢力への投票行動予測としては妥当な感じがした。都会に住んでいるからだが。支持政党無しの比率を揃えて数字を調整するとわかり易かろう。 公 明 5.8%・・・上記4%強相当 共 産 5.0%・・・上記4%弱相当 民 主 4.8%・・・上記4%弱相当 みんな 4.2%・・・上記3%強相当 民主党は比例代表で票を集めるしかないが、衆議院選挙での地縁系支持者が他党に流れるから、巨大労組代表者のような生の集票力に頼るしかなく、それでは2%程度にしか達しないだろう。それに、諸派並みの1%を加えると3%でしかない。あとは、バラマキでお世話になった恩返し票が上乗せされるが、この先見返りが期待できない以上、他党に流れるは必定。ともあれ、合計すれば、せいぜいが4%というのは妥当なところ。ただ、投票率から考えて、4%は集票シェアでは8%になるから、まあそこそこ。 ところで、2013参議院選挙には争点が無かったという人が多いようだが、そんなことはない。これはまぎれもなく「ねじれ解消」選挙。 「政権交代」選挙とは、既得権益重視の惰性的バラマキを止める可能性に賭けるか否かが争点だったのと同じようなもの。不安定でなにがなんだか政治に陥るのだけは、即刻止めさせようと考えるか否かを問う選挙。それを示唆していたのは公明党だけだが。 ただ、「ねじれ解消」間違いなしと踏んで投票しない人が数多く発生する点では、多少の違いはあろう。下手に、大バラマキを支持しているとの誤解を与えるのは不快だし、都会の1票を0.5票以下にカウントさせる仕組みの選挙が面白い筈もないのだから。 見方を変えれば、そんな支持政党無し層も、結局のところ安倍政権に期待するしかないのである。無理矢理大盤振る舞いを始めてしまった以上、それに沿って動くしかない。元に戻そうとすれば大混乱をきたすからだ。 屁理屈はつけているが、実に単純な施策である。日銀に財政ファイナンスさせ、市場にも金を溢れさせて円安にする。これで、久方ぶりの13兆円もの巨大バラマキ実現。当座、景気が上向くのは当たり前である。そして、口だけ規制撤廃でお茶を濁して幕引きという自民党お得意のシナリオ。どうせバラマクなら、法人減税の大合唱にも応えておこうかとなろうし、理屈をつけて消費税増税も先送りも画策するだろう。財政再建などどうでもよいのである。税金で食べるだけの人達が支える政党なのだからそうなるのは自然な流れである。しかも、2020年までは徹底バラマキで行くと公式に決めたとくるから恐れ入る。もちろん、その先などあずかり知らぬという姿勢。要するに、後は野となれ山となれ路線そのもの。 誰かが、この流れを断ち切らない限りどうにもならないが。はてさて、どうしたものか。 政治への発言の目次へ>>> 表紙へ>>> |
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