表紙 目次 | 2017.4.22 民進党の諸派化に期待小生は、森友問題とやらには全く興味が無い。これとは別途、政治の場で、様々な非常識発言も続いているようだが、こちらにもトンと関心がわかない。 質の低い政治屋ほど選挙では集票能力が高いのだから、そのような輩が跋扈するのは致し方あるまい。それが、よく言う"民度"。よくしようとしても、短期的にはどうにもならない。 大阪など破廉恥漢が圧倒的支持を集めて知事に当選したことがある訳で。大臣にしても、無知な人材の起用はこまると、海外から文句をつけられたりしているそうだし。 それでも、自民党内には判断能力がありそうな政治家がちらほら存在していそうだから、なんとか回っているのが日本の政治であろう。 しかし、そうはいかないのが野党筆頭の民進党。 ここぞとばかりコレらを争点にあげて、国会論争を挑み続けるらしい。 そんなことで、マスコミと一緒になって自民党を叩けば、支持率が上がると考えているのだろうか。 バラマキ高福祉路線の政府に、さらなるバラマキ要求と規制を要求するだけの、経済政策を欠く政治集団に映っており、そこで、"腐敗を暴く"とか、"横暴を許すな"と頑張っても、下手すれば支持者喪失につながりかねないと思うが。 もっとも、反日米安保条約の共産党や社民党と"反戦争"スローガンでの選挙協力を模索中らしいから、そうなれば完璧な反政府勢力となる。今の世情からいえば、そのような動きは"誘戦争"になりかねぬと思うが、議員失職が迫ってくるのだから背に腹はかえられぬということなのだろう。 実態はどうかと言えば、15-16日に実施された【産経・FNN合同世論調査】では、民進党支持率、発足以来最低とか。・・・ 自民党:42.5% 公明党: 3.4% 社民党: 1.3% 維_新: 3.1% 共産党: 4.9% 民進党: 6.6% 諸_派: 0.9% 無党派:35.0% 1%以下なら諸派である。社民党はかろうじてというところ。政党の記載順に違和感を抱かれると思うが、これは、16日の富山市議選結果に準じたから。・・・ 自民党:22人 公明党: 4人 社民党: 3人 維_新: 2人 共産党: 2人 民進党: 1人 諸_派: 2人 無所属: 2人 民進党は、政活費の使途が不適切とされた現職が当選しただけ。一人しかいないのだから本来は諸派扱いが妥当であろう。 ちなみに、時事通信の世論調査@7-10日では、こうなっている。・・・ 自民党:25.3% 公明党: 4.5% 社民党: 0.5% 維_新: 0.6% 共産党: 1.4% 民進党: 4.8%(前月は4.1%) 諸_派: 0.2% 無支持:60.7% この、5%程度というのは、状況をママ反映した数字と言ってよさそうに思う。 そう考えるのは、直近の内閣府の調査を見ても、「現在の社会に全体として満足している。」と答える割合が過去最高の65.9%に達しているからだ。総体としては野党の出番などないのである。 それに、実質的に完全雇用の状況。 しかも、この調査でも、医療・福祉や治安が良い方向に向かっていると見られていることがわかる。逆に、問題は防衛なのである。 そんな状況で、"反戦争"を持ち出すとしたら、かなりピントがずれた政党と言わざるをえまい。見ている世界が大衆とは違うことに気付かないのであろう。 しかし、支持低迷の本質はそこではないだろう。 生活が苦しい人が減っている訳もないし、様々な被害にあわれている方々も少なくない。野党勢力筆頭にもかかわらず、それを助ける方向に動いているとは思われていないことが問題ではないのか。 先般行われた都知事選挙では、それがいみじくも露呈。"こまっている人を助けない政治を許さず"風のイメージを打ち出したかったのだと思うが、とりあげたのは、最大限の努力が払われている分野だった。そんなことさえ全く知らなかった訳で、本気でなんとかしようと動いたことが無いことを知らしめてしまったのである。 民間企業で働く人達のセンスなら、いい加減な政治運動屋集団とみなされるだろうから、民進党を支持しかねる事態に陥っていてもおかしくなかろう。 そんなイメージを払拭すべく、マスコミ依存の人気人材取り入れを図ったようだが、そもそも課題設定ができないのだから、雲をつかむようなもの。 課題が一致していない選挙互助会のような組織は、バラして、それぞれの最重要課題別に党派を再編した方がましと思うが。そうすれば、質の悪い政治屋の追求でなく、困った人々を本気で助ける活動に力を割けると思う。そういう意味で、早く諸派への道を歩んで欲しい。 政治への発言の目次へ>>> 表紙へ>>> (C) 2017 RandDManagement.com | |