恐怖の季節…
「東南アジアの6月(雨季)は、恐怖の季節の始まりかもしれない。」と書いたが、残念ながら現実化してしまったようだ。
→ 「流感がもたらす危機」 (2004年2月5日)
2004年6月から、東南アジア各地でトリインフルエンザが発生し始めたのである。
(1)
アジア地区には、広範囲にウイルスが住みついてしまったことが、はっきりした。ウイルス撲滅は本気になっても10年以上かかるのは間違いない。
・・・と、のんびり語る訳にはいくまい。
生きた鳥が市場に出荷される土地柄だから、感染は広がる可能性が高い。大規模流行にならないとも限らない。
ベトナムでは首都近辺だ。タイは中部の地方で発生したとの報告だったが、アユタヤ、バンコク
(2)でも発生してしまったようだ。
都会にウイルス入ってくるのは時間の問題である。そして、ヒトに感染が始まったらコトである。
このウイルスが日本にどのように入ってくるか、気になるところだが、残念ながら全くわからないのである。
感染例があったにもかかわらず、現場維持を怠ったから、感染コースは解明されていない。しかも、推測の域を出ない報告書
(3)でお茶を濁し、「一件落着」とした。
信じ難いほど危機意識が薄い。
一般に、このような弛緩した状況は危険このうえない。再度、トリインフルエンザ発生の報を聞くことになってもおかしくない。
--- 参照 ---
(1) http://www.oie.int/eng/info/hebdo/AIS_37.HTM#Sec0
(2) http://www.bangkokpost.com/News/15Jul2004_news14.php
(3) http://www.maff.go.jp/tori/20040630report.pdf