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2005.7.4 |
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力がある玩具開発者は誰か…玩具業界の話をしたら、この先、新興勢力が席巻することはまず有り得まいとのご意見を頂いた。→ 「玩具業界再編論への疑問 」 (2005年6月21日) 本当ですかね〜。 確かに、流行ものは、大型エンタテインメントとして様々な産業が絡みあってきており、全体の著作権者がライセンス管理を行うことになる。従って、商品販売権は、分野のリーダー格の企業の手中におちる。新興勢力の出る幕はないように見える。 従って、大手寡占必至と見てしまうのである。 表面的にはその通りだろう。 例えば、「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」(1)がロードショーされれば、それに係わる商品が一挙に登場してくる。 “ライトセーバー”だけで、ショップには26件も並んでいる。(2) この商品を扱うのは、米国ではHasbro、日本はトミーである。(3)それぞれの市場で1社が一手に扱うライセンシング体制ができているようだ。 しかし、このような厳格な仕組みがあっても、専門性がある企業は独自の地位を築いている。 Masterreplicaは、玩具ではなく「コレクティブ・アイテム」を提供する企業として活躍している。 “ライトセーバー”とはジェダイの騎士の武器で、柄の中に仕込まれたパワーセルと宝石で、光の刃を形成するものらしいが、部外者から見れば現代のチャンバラ用玩具である。 そのなかで、Masterreplicaの製品(4)は素晴らしいとの評判がたっているそうだ。 レプリカとしての精巧さ、EL光の変動の美しさ、起動・終了音/振った時の音の変化/クラッシュ音の迫力が、マニアにはたまらないらしい。 結構なお値段だが、手に入れたい大人は多いようだ。 又、玩具というよりコスチュームがウリのRubie'sも、アクセサリー的な小道具としての“ライトセーバー”を販売している。(5)もちろん、Hasbroのライセンシーになる訳だろうが。 つまり、“ライトセーバー”だけを見ても、市場には特別レプリカと3社の製品がある訳だ。 3社製品の違いは見れば、わかる。 Rubie'sの小道具用は外見を重視している。音などどうでもよい訳だ。 Hasbro製“Electronic light&sound LIGHT SABER”になると、家族皆で楽しめそうな玩具仕様になる。 トミー製はこの機能をさらに高めたといった感じだ。 しかし、よく眺めると、こうした商品開発の先頭に立っているのは、これらの会社ではないことがわかる。 表には出ないが、新世代株式会社[SSD COMPANY LIMITED]である。 2005年の開発商品(ライセンシー/販売国) としてはっきり記載してある。(6) ・スターウォーズ ライトセーバー・バトル(トミー/日本) ・Star Wars Lightsaber Battle Game(Hasbro/北米) この企業は、新しいタイプの家庭用ゲーム機を販売していることでも有名である。 加速度センサー内蔵のバットとボールコントローラを使って、野球テレビゲームができるのである。極めて高度なゲーム機器といえよう。(7) 技術を武器に飛躍を狙う企業が勃興しても驚きにはあたらない。 それが、現在の玩具業界だと思う。 --- 参照 --- (1) http://www.starwarsjapan.com/ (2) http://shop01.so-net.ne.jp/starwars/shop/category_list.aspx?CCD=00000001&CD=C0000061&WKCD=C0000035 (3) http://www.hasbro.com/starwars/ http://www.tomy.co.jp/starwars/ (4) http://masterreplicas.com/customer/starwars/starwars_product_detail.php?pid=8388 (5) http://www.rubies.com/landingpage.cfm?ItemNumber=570# (6) http://www.shinsedai.co.jp/products/Applied/list.html (7) http://www.xavix.com/games/index.htm 侏儒の言葉の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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