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2007.1.23 |
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「水の事故」報道を眺めて…「水中毒」で死亡とのニュースを耳にした。(1)内容は、たわいも無い話だが、ビックリニュースということで、結構広く流されたようだ。 水飲み競争で、大量の水を飲んだ人が、自宅で死亡していたというだけのこと。馬鹿げたことをさせる人達のお蔭で死者が発生してしまった。(2) 腎臓の排泄能力を超えるほど水を飲めば、血液のナトリウム濃度が急激に低下するのは当たり前。その結果として、痙攣、錯乱、昏睡症状が出てもおかしくない、と想像がつきそうなものだが。(3) もっとも、多少の知識を持っているから、そう考えてしまうのかも知れぬ。 実は、20年以上も昔のことだが、精神科医の方々に「水中毒」をご教授頂いたことがある。薬の副作用かも知れないのだが、始終口が渇く感じがする患者さんがいるという。喉を潤したくなるので、どうしても水を過剰に摂取してしまい危険なのだ。問題は、この防止が結構難しい点。飲み始めると、止められなくなるらしい。 当時は、原因はわからないとのことだった。おそらく、研究者もいないだろうから、まだ未解決なのではなかろうか。 と言うことで、“Water Intoxication [Hyponatremia(4)]”がその後どうなっているのか気になったのである。 じっくり調べた訳ではないが、情報は相変わらず少ないようだ。ただ、この疾病、精神病だけでなく、ドラッグ摂取やスポーツ後など、さまざまな場面で発生しているため、問題視されているようだ。(5) 実は、こんな話をしたい訳ではない。 ここまでは、話のツマ。 Hyponatremia のサイトを眺めていたら、たまたま、「一酸化二水素(Dihydrogen Monoxide)」問題のサイト(6)に出くわしたのである。 う〜む。 「一酸化二水素中毒」と言われると、何か怖そうな感じがする。毒ガスのようにも聞こえるが、H2Oのことだ。 言葉とは難しい、と笑って片付けることもできるが、コレ、結構本質的な問題ではなかろうか。 考えてみれば、「一酸化二水素」は化学産業では溶媒として使われていると言えるし、金属腐食を促進させる物質であることも間違いない。 どの様にもの事をとらえるかは、言葉で決まるとも言えそうだ。 --- 参照 --- (1) http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200701180028.html http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/americas/6261509.stm (2) 主催したラジオ局のイベント状況 http://www.sacbee.com/static/newsroom/kdndslides/ (3) http://www.merck.com/mmpe/sec12/ch156/ch156c.html#S12_CH156_T002 (4) http://www.medterms.com/script/main/art.asp?articlekey=3859&rd=1 (5) http://thedea.org/hyponatremia.html http://www.spinalhealth.net/hyponatremia.html (6) http://www.dhmo.org/ 侏儒の言葉の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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