■■■ 多摩動物公園の見所 2013.6.2 ■■■

   ゴールデンターキン

多摩動物公園ゴールデンターキン舎の辺りは静か。冬は一寸寒いから別だが、じっくりお目にかかりたいなら悪くない環境である。
大熊猫や金糸猴と同様に中国国家一級重点保護野生動物に指定されている希少種だ。どうも3大国宝らしい。いくつか亜種があるが、日本の動物園組は、雄の毛が金色に輝く陝西省タイプだから、見栄も最高、中国名称なら金毛羚牛になるが、略して金牛としたら中国らしくてよいと思うが、そこまではしないようだ。
なかなかの珍獣なのは間違いないが、そのわりには、日本の動物園での人気は今一歩のようだ。

まあどの亜種だろうが、牛のような大きさの、毛が長い山羊という点では同じ。そんな体型で、ふっくらした顔立ちだから、ボーとした風采の動物に感じる人が多いのでは。中国の人達もどこか不釣合いという印象を持つらしく、四不像を越える六不像と呼んだりするそうだ。
よく言えば、おっとりした性格となろう。従って、高貴な動物と解釈したがる人も出よう。しかし、のんびりとした対応なので、忙しなく動いている動物を好む人には、貶されるかも。
そんなところが、人気が上向かない理由かも。

当サイトでも、すでに取り上げたが、稿を改めて書いておくことにした。
  多摩動物公園大人向きコース−山羊さん巡り−(8) ゴールデンターキン 2013.4.23

と言うのは、この5月に、和歌山県のアドベンチャーワールドからゴールデンターキンの♀ホイ君と♂テン君がやってきたからである。
当然ながら、2つある運動場の1つを使うことになり、ずっとそこで一頭で気ままに過ごしていた2010年生まれの♂鶯巓[オウテン]君がお隣に移された。父親のボウズ君、母親の風華[フウカ]君、そこに割り込みたい♀鶯姫[オウキ]君と同居せざるを得なくなった訳。
子供でも雄同士。いくら高齢の雄といってもどんなもんかという気もする。母子関係にしても、餌は共有しない文化をまもっている動物だから、はたして波乱なしに済むのか心配になった。
チラと覗いて見ただけだが、和やかムードとは言い難かったが、一応は平穏な生活を送っているもよう。まあ、プロが対応しているのだから、素人が心配する必要など無いが、どうも気になって。

丘陵のなかの動物園なので、どうも大きさ感覚を失いがちのようで、このゴールデンターキン君もその辺りの牛と同じサイズと見ていたのだが、どうもとてつもなく重いようである。この5月、中国で、河岸にでてきて捕獲され、野生生物救援研究センターに収容された様子を見ると大の大人が大勢集まってどうやら持ち上がる状況。
これで、下手に喧嘩でもしたらえらいこと。
それに、のんびりしているように見えるが、結構、俊敏なのである。見物人と展示場としての運動場の間は深い溝で仕切ってあるだけだが、突然、その溝の底から崖をよじ登って運動場に出てきたことがあるのだ。階段上の踏み石ルートを使わずに。なんだか、えらく緊張しており、いいところを見せようということかナと想定してみたのだが、真意のほどはわからず。

考えてみれば、気にくわぬということで溝に突き落とされでもしたら即死だろう。鶯巓君も、自分が子供でなく雄として扱われると、その可能性を感じてはいまいか。なんとなくだが、恐る恐る大人達に接しているように見える。ターキンの場合、それが、子供としてとるべき態度ということかも知れぬが。

(東京ズーネット ニュース) ゴールデンターキン「テン」と「ホイ」5/18デビュー 2013/05/17
(簡体字ウエブリソーシス) 羚牛 Baidu百度百科-名片、金毛羚牛 SOSO捜捜百科
(CNTV-愛西柚) 科考人員近距離拍撮"国宝"羚牛 2013/03/05【ビデオ映像】
(簡体字ニュース 西安晩報) 陝西新聞・中国新聞 2013年5月17日 受傷羚牛誤入河道 【写真】


 多摩動物公園の見所−INDEX >>>    HOME>>>
 (C) 2013 RandDManagement.com