■■■■■ 2010.11.2 ■■■■■

 TPP交渉に熟議は不要

 政権交代で醍醐味を味わうことができるか、いよいよ正念場。ようやく、本命と言うべき政策が姿を現したからだ。

 言うまでもないが、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)。

 またゾロ、真面目くさった報道が始まる。
 “徹底した討論を望む。”、“早急に結論をだすべき問題ではない。”、“情報を国民に開示し議論を深めるべきである。”、“農業将来ビジョンを作ってからだ。”、“賛成が善で反対が悪という二元論はよせ。”、・・・これでもかと似たような調子の記事が流されることになろう。
 「貿易振興策には賛成するが、よく検討してから」と言いつつ、結局、水に流すという常套手段が今回も通用するか見モノである。

 米価値上げ要求ではハチマキを締めて頑張り、WTOの除外品目化貫徹のために体を張ってきた議員が大勢いる訳で、久しぶりに、その大奮闘ぶりを拝見できることになろう。

 こういう運動に限って、スローガンが“日本の農業を守れ”とくるから大笑い。
 守ろうとしているのは、農業や田畑ではなく、集落と票田なのは一目瞭然だからだ。
 GDPの割合は微々たる“産業”にすぎないにもかかわらず、膨大な自称農民とそれを支援するこれまた膨大な人達がこの領域で食べているのである。この人達が今迄通り生活できるビジョンを作れというのだから、その度胸の良さには感服。流石特権階級。
 輸出産業が日本経済をなんとか支えているから、こんな贅沢が許されているのだが、その産業がどうなろうと自分達は知ったことではないという訳だ。神風期待かも知れぬが、実に頼もしい限り。

 ところで、自民党はどうするつもりかね。
 まさか、背広を脱いでジャンパー姿で勢揃いし、スクラム組んでTPP粉砕を叫ぶことはないと思うが。

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