■■■■■ 2010.11.16 ■■■■■

 スポーツ選手の“気付き”

 イノベーションというと、産業ばかり考えてしまいがちだが、社会を大きくかえるタイプも色々ある。

 昔、検討したなかに、ロサンゼルス・オリンピックが含まれていたが、それは開催組織。スポーツそのものではなかった。
 しかし、それ以来、スポーツ分野でも結構イノベーションが生まれていそうな気はしていたのだが、生憎とスポーツはよくわからないので、気にも留めないでいた。

 それが、先日、スポーツ選手に“気付きを得る瞬間”があることを知った。そう、これこそがイノベーションの端緒である。
 もちろん、選手なら誰にでもある訳ではない。
    「気付きを分析する」 為末大オフィシャルサイト SAMURAI HURDLER [2010.11.08]

 そのまま引用させていただこうか。・・・“気付きがあるタイプは、世の中を鵜呑みにしておらず、どこか離れた所からみている視点を持っています。”

 お〜。
 ビジネスと全く同じではないか。

 そうそう、日本では、ビジネス界と、スポーツ界も同じなのがよくわかった。
 などと言ってもなんのことやらわからないか。

 “気付き”が無い人は、習った事をそのまま正しいと受け入れるタイプ。しかも、盲目的に信じ込む。従って、こういう人への批判は危険極まりない。さわらぬ・・・の世界。
 日本の部活動とはそんな人達が集まっているらしい。ただ、それはそれで成績はあがる。ともかく真面目に頑張るのだから、間違いなく時間と共に成長する。余計なことなど考えず、一心不乱に鍛錬に集中し、持てる時間をできる限り注ぎ込むのだから当然かも。

 だが、限界が来る。そこまでは、“他人から指示を受けるレベル”だそうである。
 その先は“自分が自らの身体に指示を出すレベル”に入る。こうなった途端に今までの優位性が消えていってしまう人が多いらしい。
 それは、“気付き”を知らないからである。そのため、アドバイスもさっぱり役に立たないという。まあ、簡単に言えば、自己変革ができないということだが。

 いや〜。
 日本企業が抱える一番の問題と瓜二つ。これは、日本社会の文化的なものに起因しているのかも。

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