■■■■■ 2010.12.29 超日本語大研究 ■■■■■

 日本語学習テキストには工夫が必要では

 欧米語者のための日本語習得テキストを見て気付いたことがある。どれもこれも横書き。洋書スタイルなのである。
 工夫が必要ではないか。

 と言うのは、そんなテキストで学んだだけで来日したら、難儀が予想されるから。

 おそらく、最初に新聞を眺めると思うが、その瞬間仰天するのでは。なにせ、新聞の第一面だと思うと、それがお尻だとすぐに気付くからだ。
 ただ、よく見れば、表紙の日付や新聞名が左から右の横書きだし、英語名まで記載されているから、一安心。

 ところが、そこで愕然とさせられる。
 文章が縦書きだとわかるからだ。横書きしか読んだことが無い人にとっては衝撃的。書道とは違うのである。見た瞬間、目が点になろう。
 しかも、左から右に並ぶのではなく、逆とくる。
 新聞を読んで学ぼうとの気力を喪失するのでは。

 それでなくても、もともと文字種が多くて、覚えるのに苦しまされているのだから。
 カタカナとひらがなで100字程度程度だから、先ずはこの程度は覚えようとなるが、これも思った以上に大変な筈。認識が難しいものが多いからだ。
 これも、何らかの工夫が欲しいところ。

 カタカナなど、書き方が悪いと日本人でも読み間違えかねない形が少なくない。初めて習う人にとっては、厄介千万。
   ツ-シ
   フ-ワ-ウ-ラ
   ン-ソ-リ
   ア-マ-ヌ-ス
   ユ-コ チ-テ
 少し注意を喚起するだけでも、覚えやすくなると思うが。
 それと、カタカナ学習手抜き傾向もありそうで、これもどうかと思う。カタカナよりはひらがなを学ぶべきという原則論からだろうが、小生はカタカナ優先の方が実践的だと思う。カタカナ外来語は少なくないから、世界的によく使われる日本語英語を学べば日本語の特徴もわかろうというもの。
 例えば、パーソナル・コンピューターなど最適だろう。もちろん、略してパソコンと呼ばれていることも同時に学ぶべき。

 さて、ひらがなだが、こちらはくねくねした形だから、見慣れていないと、そう簡単に覚えることができないと思われる。頑張って丸暗記するしかないだろうが、カタカナ以上に親切な説明が必要だろう。正しい書き方の詳しい解説よりは、認識されにくい形を指摘する方が役に立つのではないか。
 細部だけの違いで違う文字があり、文字を学ぶ順番も考えるべきでは。音の順番より、形の分類から入った方が実践的な感じもする。欧米には五十音表など無いのだから、その順番が分り易いとは言えまい。
   【捻り】  ね-わ-れ   ぬ-め  る-ろ
   【棒付き】  ほ-は   き-さ   に-こ   あ-め
   【伸ばし】  い-リ
   【縦横】  い-こ (幼稚園児のポスターで良く見る間違い。)

 そうそう、たいした問題ではないが、直線形状のカタカナと曲線形状のひらがなの峻別も、実際には簡単ではなさそう。これに漢字も入ると、カタカナは創作簡易漢字のようなものだから、見分けがつかなくなってこよう。
 漢字、カタカナ、ひらがなが文章中でどう使われるかの説明を早目にしておいたらどうなのか。文字からではなく、文章上の並べから峻別できることを知っておくことは、日本語の特徴を知る上でも重要では。
   リ-り   カ-か-「力」-「九」-「刀」   ヤ-や   セ-せ-「也」
   ヌ-「又」-「丈」   ロ-「口」   エ-「工」   チ-「千」-「干」

 この程度の話は、日本人なら誰でも知っていることであり、テキストに掲載した方がよいと思うのだが。

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