週刊誌が面白い写真を掲載してくれた。首相の「初党首討論マニュアル」だそうで、○×で対応が箇条書きで記載されている。
>>>"菅首相の「カンニングペーパー」" 週刊ポスト2011年2月25日号 [2011.02.14]
写真は鮮明。一字一句がわかる。
早速、在日各国大使館の情報担当者が、日本の首相の特徴報告として、本国首脳部に伝えたに違いあるまい。これで、外交で相手にされなくなること必定。なにを考えてこんなものを表に出したのだろうか。
今時、こんなメモを手に持っていないと討論さえできない低レベルの人も珍しいのではないか。それがわかったこともさることながら、ご丁寧にも以下の文言が入っていたのには呆れ返った。
×政策の比べあい
○リーダーの器の比べあい
しかも、○の文章は赤字で、「リーダーの器」にはアンダーラインまで引かれている。余りの幼稚さに言葉もない。海外の政治家はこれを見て大笑いしているのでは。
そもそも、こんな指示書を見ながらでないと発言もできないのに、それでリーダーが勤まると考えているのだから、その異常さには恐れ入る。
こんな人と一緒に仕事をする気になる政治家とは、一体どういう人達なのだろうか。
ともかく、党首討論の場で政策論議させないように図ろうというのだから、トンデモない話。そんなものをTV中継してなんの意味があるのかね。
などと考えていて、メディアが菅首相を支えている理由がよくわかった。メディア・イメージだけでのし上がって来た政治屋と見ていたが、どうもそういうことではないようだ。メディア側の都合に合わせて、いかようにも動く便利屋として生きてきたのだと思われる。
つまり、主流派メディアは、今国会での政策論議報道はどうでもよいと決めたということ。
時間をかけて二大政党政治にこぎつけ、いよいよ、マニュフェスト論議で国の方向を決める状況が実現と思いきや、主流メディアはそれはお嫌いらしい。政局報道で食べるビジネスが成り立たなくなるからか。