日本の最大のリスクは政治。
それが歴然となったのは、与謝野経財相の3月31日夜の発言。
> "日銀の国債引き受けは「禁じ手」、貿易収支の赤字化は危険=与謝野経財相"
(C) ロイター 2011年3月31日 22:03 JST
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"再送:〔アングル〕「国債日銀引き受け」ならインフレ発生と財政破綻、市場関係者が危機感"
(C) ロイター 2011年4月1日 07:19 JST
当たり前の話をわざわざしなければならなかったのには驚かされた。
与野党を問わず、日銀の国債引受を進めるべしとの意見が広がったらしい。バラマキ族が大同団結しようと動いている訳である。このきに及んでも、常識外れなことを平然と言い出す政治家だらけだ。残念ながら、日本は奈落の底に落とされるかも。
トンデモ経済学者が跋扈しているし、日銀にお札を刷らせて経済回復との主張を繰り広げる自称小さな政府派が存在するから、あり得ないことではないが、ここまで酷い人だらけとは思わなかった。
これは政治家が経済を知らないとか、頭が悪いという話とは違う。場当たり的になんでも言い出すトンデモ屋だらけということ。また、そうした動きに火をつけたい悪質なジャーナリズムが存在するからこその政治状況とも言えよう。
ともあれ、日銀国債引受話を経財相が急遽否定しなければならなくなったのだ。このことは、"長期国債の引き受け手は日銀以外なし"と見る人だらけになったと解釈するしかない。
その見方が広がれば、長期国債価格の暴落間違いなし。いつ投売りが発生してもおかしくない状態と言ってよいだろう。そうなれば、すべての国内金融機関が膨大な損失を計上することになる。銀行総倒れで、金融システムは一瞬にして麻痺。もちろん、国債利率の暴騰で財政は即時破綻。ハイパーインフレどころの話ではない。
すべてが、ガラガラと崩れていく。まさに悪夢。