電車にポツンと座っていたら、突然、高校生とおぼしき数人が乗車してきて、囲まれてしまった。小生の存在を無視した会話が始まり、その渦のなかでしばし過ごすことに。
以下、その時、気にかかった点。
○大半のTV番組は生活に不要と見なされていそう。
・全く見ない人がいるので、TV番組は共通の話題にならない。
・ニュースの話題は少ないが、そのソースはTV以外だ。
・TVは時代遅れの番組だらけとの認識がありそう。
・スポーツ放映以外は余り見ていないようだ。
・TVを見ながら他のことをすることはなさそう。
○TVを見る気が失せているのは間違いなさそう。
それでは、どんな話題かというと、つまらぬものが多い。実用上役に立たない瑣末な情報も結構飛び交う。
○井戸端会議的な会話が主である。
・雑駁な情報交換を好んでいる。
・一部だけ、矢鱈に詳細な事項にまで話が進む。
・ただ、それは各自の人生に重要そうな事項ではない。
・話題は脈絡無くとぶが、その範囲はえらく狭い。
・好みの音楽は微妙に違うらしいが、外部から見ると大同小異。
○仲間全員が気になる身近な情報以外に話は発展しない。
全体的に見ると、以下のような特徴が指摘できそう。
○皆の気分を害さないように、えらく気をつかっている。
○傍目には、えらく、気疲れしそうなつきあい方である。
・例えば、間違い発言にはやんわりとした指摘のみ。
・まず同意してから、僅かに違う見方も追加する。
・それを重ねることで会話が盛り上がる。
・できる限り表層的な内容の会話に留めようとしている。
○反対意見を述べたと見なされないように工夫していそう。
○表面的なレベルでの長時間の「おつきあい」を志向している。
・自分の考え方を絶対にあかさない。
・感情を表に出さず、穏やかな会話を基本とする。
・その割には語彙は意外と豊富であるが、自己表現能力は低い。
・社会に関する話題はでてもすぐに萎む。避けていそう。
○不正への憤りや、不満感の発露は皆無。
○仲間意識高揚のための排他的手法は結構多用される。
・馬鹿にする対象を共有することが重視されている。
・しばしば、実につまらぬことを皆で嘲笑しあう。
・人を見る場合、先ずは風体というか、外見で類別している。
・楽しそうに嘲笑することが仲間としての儀式と化していそう。
○仲間外れになると危険な状態に陥ることがよくわかる。
こんなつまらぬことを書いているのは、これぞ日本人という気にさせられたから。