■■■■■ 2011.11.16 ■■■■■

  ふと浪花体質を想う

大阪での選挙は大騒ぎだとか。週刊誌に暴露記事見出しが登場する位で、首都圏でも気になる人は少なくないようだ。
優等生的な言い方なら、進路論争活発化はまことに結構となるが、実態は言葉のドロ試合的だったりして。そんな対立をえらく好みそうな土地柄のようだし。
なにせ、昔から、色々な波が入り混じる、舵取りが難しい場所なのだから。

ただ、首都圏から見れば、今更進路論争でもなかろうと思うが。と言うのは、大阪経済を立ち直すことができる時期は過ぎ去ってしまった感があるから。
大阪は大都会。地方とは違って、本来なら、経済発展の底力がある筈だが、その力は活かせなかった。今や、都会特有の貧困化の道を歩んでいるようにさえ映る。こうなると、投資逡巡ムードが生まれるから、誰がリーダーになろうと、悪い方向にしか進まなくなるかも。

ちなみに、地方はもうどうにもならない。競争力ある産業が存在している例外的な地域を除けば、地方経済は、第一次産業とそれにかこつけた税金にぶる下がる産業だらけ。要するに政治力で国からおカネをせしめて、貧困化を避け続けようと躍起になっているだけ。だが、いくら注力しようと、国の原資が枯れており、政治力ではどうにもならない。と言うか、日本を食いつぶす一大勢力と化しつつある訳だ。
大都会たる大阪はそんな流れに効して、経済発展してもらわねばこまるのだが、驚くことに地方と似た体質らしい。
官民あげて、資本コストを割り込むのが明らかなモノへの投資だらけのようだ。華々しく「食い倒れ」ることこそ生き甲斐ということかも。

それに加えて、地方特有の狭い了見が染み込んでいそうだ。それを生かした独自事業立ち上げならわかるが、他所に負けるなという単純思考ではどうにもなるまい。
地の利を生かして、播磨、河内、紀伊、山城・近江、大和といった周辺地域とのシナジー効果でも狙えばよさそうに思うが、それも期待薄。たとえ政治家がいくら頑張ったところで、笛吹けど踊らずなのでは。

まあ、中国皇帝を夢想していたに違いない秀吉気質が未だに残っているとも言えそう。・・・
露と落ち 露と消えにし 我が身かな
浪花の事も 夢のまた夢


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