■■■■■ 2011.12.6 ■■■■■

  プロ野球ニュースは結構面白い

小生はプロ野球ファンでは無いが、ここのところ報道が騒がしく、つい解説に目を通したりする。
 ・中日ドラゴンズ落合監督解任
 ・読売ジャイアンツ内紛
 ・横浜ベイスターズ身売り
本来なら、ソフトバンクフォークス優勝の話で盛り上がってもよさそうな時期だが、それはどこかに飛んでしまった感じ。どうなっているのかと、ついつい、記事を読んでしまう人も多いのでは。

まあ、単なるゴタゴタでしかないから、つまらぬ解説だらけだが、なかには唸らせるようなものもある。

なかでも秀逸なのは、中日ファンによる、落合監督解任当然論だ。
そのポイントとは、・・・。
(1)チーム全体としてはたいした力量がないことを、落合監督は冷徹に分析している。
 ・打てない、守れない、走れない、バントも出来ない状況
 ・若干良い程度でしかない投手力
 ・ボール珠で打ちとる配球の妙に熟達したキャッチャーが存在
(2)そこで、有能なキャッチャー(谷繁)が年間を通じて力を発揮できるような体制を構築した。
(3)従って、勝てるチームにはなった。だが、当然ながら、ファンからすれば試合内容はストレスたまりまくり。カタルシスに乏しい興行になる。観客は、つまらぬ泥仕合ばかり見せられる羽目に陥る訳だ。
(4)観客は減り、売り上げ減で、優勝したりするからコスト高に。その結果、興行的に上手くいかなくなる。
(5)ただ、球団は、「落合が嫌いだ」という感情的側面だけで監督解任に動いたようだが。

なるほど、そういうことか。

それに比べると馬鹿馬鹿しいのが、読売ジャイアンツの「コンプライアンス」問題。
思わず笑ってしまうような泥仕合。
そもそも、このチームの所有者は報道機関。そんな構造で「コンプライアンス」もへったくれもなかろう。常識では利害相反で禁止だろう。本業である新聞や放送事業にメリットがあるような経営を進める以上のチームでしかないのは当たり前。その状況であるにもかかわらず、突然、人事の常識を要求する奇怪さ。
だいたい、チームとしても昔と違って人気はさっぱりのようだし、優勝から程遠い状況。にもかかわらず、監督もGMもその地位は安泰という驚くべき経営が行われているのだし。
もともと、巨人ファンとは、そんな経営風土がことさら嬉しい人達とは言えまいか。

そうそう、圧巻を忘れてはいけない。ベイスターズの身売りはまさに駄目押し。
なんど携帯電話向けゲーム企業がオーナーとなることに大反対のファンがいるらしい。。球団経営は社会的に存在意義のある企業がすべきというのである。まあ、そういう見方もあるだろうとは思うが。
そもそも、ベイスターズとは、赤字を出すだけの、万年ビリに近いチームだ。所有しても、経営的に何のメリットもなかろう。だからこそ、手放したいのである。そんなお荷物を預かろうという奇特な企業はそうそうないのでは。
ともあれ、5球団と大きく離れた最下位が続いたりするのだから、これでストレスを感じないファンなどいまい。しかし、それっぱなし。存在意義とはなんなのだろう。
なにせ、このチームから移籍した選手は新天地で大活躍するというのだ。確かに、そんなことを教えてもらえるということでは、抜群の社会的貢献をしてきたチームといえそう。

いやー、プロ野球ニュースって結構面白いネ。

(ref.)
11月27日(日) "落合中日の8年間を総括" 上海馬券王のページ2011年下半期 より  http://tameike.net/writing/shanghai.htm
「新聞業界衰退がからむ読売巨人軍の内紛劇――ナベツネ氏告発の背景に部数減」 習慣金曜日 11月29日  http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?tag=%E6%B1%9F%E5%B7%9D%E5%8D%93
「やくみつる氏「横浜ファンをやめる」」 産経新聞 2011.12.2  http://www.sankei.jp.msn.com/sports/news/111202/bbl11120200010000-n1.htm
2011年8月17日 さくまあきらのホームページ仕事人裏日記  http://www.sakumania.com/diary/nikki/110817.html


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