実に不吉なお話。
Dr.Doomこと、Pr. Roubiniのリセッション不可避との予言がFTに掲載された。
ユーロ圏経済どん底、米国経済二番底、中国バブル破裂が、2012年から2013年にかけ、次々と発生するというのだが。
流石に、日本国債価格急落までは加わらないようだ。
要するに、先進国だろうが新興国だろうが、住宅バブル、資産バブル、信用バブルの類は発生し、必ず弾ける。従って、安定性という点では両者はなんら変わりはないゼという主張の論者だから、当然の予測ではある。
そういう点では、日本は先進国。米国も、ゼロ金利、量的緩和、財政出動を図ったが、同じように、その後はお手上げ。ご丁寧に、米国債格下げまでして、悪循環へと進む一方。
もっとも、日本の場合は、先に経験しても、さっぱり懲りていないようだが。
だが、なんと言っても問題は、ユーロ圏。こちらには、2008年のような「解決策」が無い。流動性不足や過度のリスク資産に走ったのが原因なら、パッチをあてればなんとかなるが、償還能力危機なのだから手が無い。今の状況なら、企業の投資抑制、家計の消費抑制が確実に進む。従って、悪循環からの脱却は困難。素人でもわかる話。
要は、バズーカ砲のお勧め。駄目でもともとといったところかネ。
しかし、果たして、スペインやイタリアの経済規模の国を救えるものだろうか。
もし、日本に火でもつけば、どうにもならない訳だが、それに比べればたいしたことはないということではあろうが。
(Nouriel Roubini-blog; http://www.economonitor.com/nouriel/)
"A plea to policymakers: we can’t risk another year of delay" FT December 20th, 2011
(当サイトでの"meet doctor doom"関連記載)
「The optimistic doomsayer期待が集まる時代」 (2010.11.22)
「悲観論主導の時代か」 (2008.9.4)
「米国はまともに考えているのか」 (2008.3.12)