■■■■■ 2012.2.10 ■■■■■

 辺野古問題は摩訶不思議

素人には、辺野古問題は、何がなにやら。

できもしない「最低でも県外」の旗を降ろしたと思ったら、今は「辺野古移転貫徹」。「岩国移転では無い」との話がでてきた。
まさか司令部を沖縄外に移動し、そのうち戻すという訳でもなかろうし。だいたい海兵隊というのは、何でも屋部隊だから、一部移転と言っても、単なる土建業かもしれない訳で、核心的組織はヘリコプター戦闘部隊と司令部だ。なんの説明もないと何を意味しているのかわからず。

従って、報道を眺めても、どうなっているのかさっぱり。思想も方針も皆無な政治屋の所業と見るべきなのか、マスコミが無能で解説もできないのか、肝心なことは教えない式ということか、まるでわからず。
なにせ、米国政治は「辺野古断念」に動き始めたと読める記事も流しているのだ。一体、どうなっているのか。

ともあれ、はっきりしているのは、審議官会議を踏まえ、米国国務省と玄葉外相がほぼ同時に、「海兵隊の一部をグアムへ移転」し「普天間からの基地移転と切り離す」と公式発表したことだけ。
急遽、「辺野古断念」では無いゾ、と両政府が念押しせざるを得ない状況に追い込まれたようだ。米国は議会、日本では沖縄地方政治への対応で、ひと悶着ありそうな雲行きだったのだろう。
このことは、両者ともに、動きがとれない状態と見るべきかも。

時あたかも、防衛省のシンクタンク・防衛研究所が、「海洋権益の確保などを目指し活動を強化している」と指摘。要するに、南シナ海での軍事緊張政策は,早晩、日本の先島にも及ぶと見ている訳。米国はカネ無しだが、野田政権は一体全体どうすつもりナノとつきつけられた形。
首相としては、自衛隊の専属部隊を編成し沖縄に大基地を作りたいところか。と言っても、財布は空で夢物語。
まあ、人民解放軍には、その辺りを見透かされている訳だ。大国にしてみれば、そろそろ挑発して反応を見てもよさそうな頃合ということ。

(記事)
米軍事委員長 日米合意を評価 NHK 2月10日
普天間計画堅持に不快感=再編見直し「非常に不十分」−米上院委員長 ワシントン時事 2012/02/10
切り離しでも、等しく努力=グアム移転と普天間移設−在沖海兵隊1万人は維持・米 ワシントン時事 2012/02/09
米、在日米軍の再編計画を縮小へ 時事 2012年 2月 9日
[米軍再編見直し]島ぐるみの意思表示を 沖縄タイムズ 2012年2月9日
防衛研 中国は海洋活動を強化 NHK 2月10日


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