米国共和党の大統領候補選びは一体どうなっているのだろう。外から見ると、もう滅茶苦茶。
小生は、ギングリッチが宗教勢力をまとめて、モルモン教徒のロムニーを破ると予想したが、ものの見事に外れ。
共和党幹部から総スカン状態だったらしいが、小さな政府派で、泥仕合議会への対応にうってつけの人に映ったのだが、フロリダの公開討論会で自滅した模様。
結局、ロムニーの対抗馬はサントラム。泡沫候補と思っていたので、どんな人かさっぱりわからず。
もっとも、全米支持率ではサントラムが一位だったりする。ただ、Non-ロムニーなら誰でも感蔓延と見る人も少なくなさそう。それなら、まだ目もありそうということで、ギングリッチやポールが未だに頑張っているとも言えよう。
まあ、カソリック教徒の候補だから、徹底的に妊娠中絶論争を仕掛けての集票ではないかと思うが、実際のところは、どうなのだろう。変化が激しい社会なので、どうもよくわからん。
ともあれ、ロムニー人気はさっぱりということだけは確かなようだ。それでも、滑り込みで候補の座を射止めそう。マスコミの当初の下馬評通りだ。
ただ、その混迷のお陰で。産業界に危機感が生まれていそう。大口献金が急速に増えた模様。こうなると、共和党にとって、勝負の先送り万々歳かも。
コレ、オバマ陣営にとっては、頭が痛いところ。第三極候補が登場せず、Non-オバマ的キャンペーンを張られると現職たりとて危うくなる。その上、献金額での圧倒作戦が通用しなくなったりすれば一大事。
経済指標がさっぱり好転しないから、もう一歩保護主義的な方向に踏み出しかねないし、日本をダシにして中国を揺さぶったりする可能性も。
(Washington Post-Ezra Klein-blog)
"Wonkbook: In Michigan, a win that made Romney look weak"
02/29/2012
"Wonkbook: The GOP's three bad options" 02/28/2012