■■■■■ 2012.3.14 ■■■■■

 化石ニュースについて(続)

国内での化石発掘ニュースが流れたきた。
そこで一興。
以下の3報のどれが面白いかお考えになってみたら如何かと。
もちろん、面白さと科学的な興味の視点で。

(1) 宇都宮市東部の鬼怒川河岸から、約1千万年前(中新世)のクジラの化石が見つかった。

(2) 長崎市北浦町の海岸で、白亜紀後期(約8400万年前)の草食恐竜の化石を発見。

(3) 有田市の海岸で、1億3千万年前の地層からワニの歯の化石が見つかった。

まあ、どれも、どうでもよい話に映るかもしれないが。小生が気になったのは、最新ニュースではない上記の(3)が、ご丁寧にも、有料コンテンツへのお誘い用として掲載されていたから。
ほうー、どこに魅力がある記事なのかナと、気になってしまった訳である。

コレ、実は、「和歌山」のローカルニュース。限定的だが、当該コミュニティではそれなりに人気を呼ぶタイプの話題なのだと思われる。
と言うのは、遠足で小学校6年生が見つけたからだ。「○○チャン、凄いゼ!、やったネ」と言葉が飛び交っているに違いないのである。これで、ご想像がつくと思うが、体験科学発表会の話でもある。と言うか、県立自然博物館にその化石が展示されているゾという点が肝。

といった説明で終わると誤解を与えるか。
コレ、非ローカルの読者にとっても、それなりに興味が湧いてくる話。白亜紀前期の、ワニ化石は希少だからだ。言うまでもないが、我々は、古事記記載のワニはサメであると解釈せよと強制される社会に住んでいる。従って、ワニ化石発見に敏感に反応する人もいるのである。

尚、広告主が関心を持つとされている、YAHOO!JAPANニュースのトピックスの「恐竜・化石」一覧を覗いて見たが、ここではワニ化石の話は登場していない。
福井の「恐竜博物館」が目立つ仕掛けがありそうといった印象を受ける選び方。 まあ、商売が商売だからネ。

(朝日新聞の記事)
「1千万年前のクジラの化石、ほぼ完全な形で出土 栃木」 2012年3月12日
「長崎は恐竜の楽園だった? 化石発見、今後にも期待」 2012年3月12日
「小学生がワニの化石発見 1億3千万年前の地層 和歌山」 2012年2月3日
(当サイト前回記載) 「化石ニュースについて…(20120308)」


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