■■■■■ 2012.3.19 ■■■■■

 暴走族激減とか

全国の暴走族はピーク時(1982年)には4万2510人に達したそうだが、2011年は8509人。
東京都では1980年の50分の1の119人とか。
数が減っただけではない。
派手な刺繍を施した「特攻服」で全面改造バイクというスタイルは滅多にいないらしい。普段着だし、マフラー変更程度ですます状況。 金欠ということのようだ。

それだけではなく、グループ内の厳しい上下関係が若者に敬遠されていることが大きいそうだ。ケータイメールとゲームで過ごしていた方がお気楽ということか。
ジェームズ・ディーンの「理由無き反抗」が頭に残っている世代には、今は昔感がよぎる。

驚いたことには、最近摘発された暴走族は、友達の集まりに近かったという。今や、社会への反逆は「格好悪い」行動とされる訳か。
もともと、ヤクザや右翼風に見せかけてはいるが、そんな面倒な社会には属したくない人達だろうから、そんなもんかも。
なにせ、39歳の、元暴走族幹部のお笑い芸人が、日本漢字能力検定1級を合格したことがニュースになる位だから。もちろん、それをウリにしてクイズ番組に出演し、人気を集めているのだろうが。

それにしても、なにげに、暴走族は、「鬼」や「龍」といった漢字が好きなのだろう。小生には、その「美的」感覚よくわからず。

もっとも、帰化したドナルド・キーン氏の名刺の漢字名も「鬼怒鳴門」で、一瞬、暴走族の一門かと思ってしまった。
「鬼怒川」と「鳴門」とのことだが、押忍!に合いそうで、雅号という感じはしない。
変わり行く日本を眺め、89歳としての反抗と言うべきか。

そう言えば、讀賣新聞編集手帳子が、魅死魔幽鬼から、「鬼院さま」宛ての文を送ってきた話を紹介していた。お互い気分の良い時にはそんな言葉遊びをしていた訳である。三島の冗談と思っていたが、実在の米人だった訳である。
小生は院号がよかった気がするが、戒名みたいで駄目か。

(記事)
「暴走族:激減 都内、ピーク80年の1/50 不況で改造費出せず、厳しい上下関係敬遠」 毎日新聞 2012年3月17日
「元暴走族幹部が! たけし軍団・ガンビーノ小林、漢検1級合格」 産経新聞 2012.3.7
「ドナルド・キーン氏:名刺に「鬼怒鳴門」 日本国籍取得「待ちわびていた」」 毎日新聞 2012年3月9日
「3月9日付 編集手帳」 読売新聞 2012年3月9日


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