先ずは、4月16日昼のニュースの引用:
藤村官房長官は、大阪維新の会が、大飯原発の運転再開問題を巡り、民主党との対決姿勢を掲げて次の衆議院選挙に臨むとしていることについて、「これを選挙の問題として、信を問うということではない。政治的な問題にはせず、現実的に知恵を出さなければならない」と述べました。
なんだかね。いつもながらとは言え。
原発の運転再開は典型的な政治的決断。それだけの話。
これに対して、大阪維新の会が、民主党とは根本的に考え方が違うと表明したにすぎまい。この対立を、知恵で解決できる訳がないと思うが。
ただ、民主党には、根回しスキルが欠落していそうで、常にゴタゴタする上、党是として党内で一致できるのは大バラマキという点だけのようだから、大阪維新の会とこの問題で対立している訳ではないと本気で考えているかも。
この問題にしても、本来は再開反対だが、現時点では再開せざるを得ないだけの話で、思想は同じと強弁したいのだろう。
ハハハ。そんなことは成り立たないと思うが。
昨年の状況を見た感じでは、節電15%程度は可能。だが、それはギリギリの操業もあってのこと。これ以上の節電を常態化させるというなら、経済の不安定化は間違いなかろう。しかも、猛暑の可能性もある。そうなると、都会では熱射病続出。
もっとも、完全脱原発へと進むべしという人が過半らしいから、そんな図を肯定している人だらけとも言える。どうせ日本没落の道を進むのなら、早い方が痛みが少なくてよいかも。
それなら、脱経済成長を唱えながら、脱原発化に進む手がお勧め。世界から注目されること必定だし。もしかすると、流石、老人大国と喝采を送る人もでてこよう。
おわかりだと思うが、グローバルな経済発展のためには、都会化とIT化は不可欠。経済成長を犠牲にしないエネルギー消費量抑制など夢物語でしかない。従って、原子力エネルギー利用を避ければ、非効率で環境悪化間違い無しのエネルギー開発が大々的に始まるだけのこと。
もちろん、熱帯雨林も丸裸化も避けることはできない。
ともあれ、そんな方向に進めば、気候大変動開始は確実。その初期的変化は、冬耕作地帯の寒冷化、砂漠化面積激増、低地水没、だと思われる。これだけでも、現代文明社会終焉につながるのでは。ついでながら、日本の場合だと、今までなかったような大型台風に頻繁に襲われる状況に落ち込もう。太陽電池や風力発電所がこれをどうしのぐか。
そうそう、超々長期で考えれば、脱原子力とは、ヒトの絶滅危惧種化を意味していそう。
気候大変動が始まれば、それが引き金になって、氷河期突入から全球凍結もありえるからだ。もちろん、その逆の、高温環境に晒される状態もありえるが。どちらにしても、過酷な環境。宇宙開発を除けば、原子力エネルギーだけが地表での生き残りの有力手段では。
(ニュース)運転再開“時間区切らず対応”4月16日 12時56分 NHK