新スペック満載を武器に、スマホ業界をリードしてきたSamsungが、2012年第1四半期の出荷台数で3割弱のシェアを確保し、首位奪回とか。すかさず、5インチ弱の新製品、Galaxy S IIIをロンドンで発表。目についたのが以下の仕様。
(ディスプレー) 有機EL4.8インチ 1280x720
(CPU) 1.4GHz 自社製クアッドコアチップ
(RAM) 1GB
(OS) Android 4.0
ディスプレーサイズの割りには小さくて軽く、電池容量もそれなりに確保。
(サイズ) 136.6 x 70.6 x 8.6 mm
(重量) 133g
(バッテリー) 2,100 mAh
ここまでくると、ほとんど超小型軽量PC。
こんなことが気になったのは、この連休中、4.3インチ、960×540有機ELディスプレーのスマホを使ったから。直射日光下ではないが、ベランダでごろごろしながら問題なく見れるので、重宝した。検索の音声入力も結構実用になるし。工夫すれば、単語レベルでの簡易音声翻訳機器にもなりそう。
もっとも、小生の場合、超ライトユーザーでしかない。もっぱらブラウザ利用で、電話/メール/Wifiルーター機能は他の端末を使用しているからである。
そのスマホだが、PCメーカーの印象しか無く、スマホではマイナープレーヤーにすぎないDell製。
このメーカーのファンではないし、当該機器が気に入った訳でもない。選定した通信業者の最新スマホを購入したにすぎない。仕様を考慮すれば、リーズナブルそうな価格設定だったからという以上でもなければ、以下でもない。
(CPU) 1.5GHzクアルコム製デュアルコアチップ
(RAM) 1GB
(OS) Android 2.3
もちろん、バッテリーは取り外せない。2年で買い替えが前提ということなのだろう。
思うに、仕様がここまでくると、ユーザー的には、機能向上は、そろそろ頭打ちでもかまわぬとなるのでは。
処理能力を増強したGalaxy S IIIをとってみても、その一番の特徴とは、画面を最大限広げながら、サイズ拡大を抑えた点にあり、さらなる高機能のハード搭載という方向ではなさそう。それ位でしかないと言うのはユーザー視点で、開発者からすれば、電池容量を考えると大変な進歩なのは間違いない。
そんなこともあるのか、ハードの訴求というより、OSの機能では使い勝手が今一歩な領域で、ソフトによる細かな配慮を施した点をウリにし始めたようだ。
ただ、ユーザーとしては、それはそれで魅力はあるものの、重さとサイズそのままに、さらなる長時間稼動を実現して欲しいというのが、一番の願いではなかろうか。
(記事) スマホ世界シェア、サムスンが首位奪還 1〜3月、アップルと合わせ5割超 2012/5/2 日本経済新聞
(プレスリリース) Samsung Introduces the GALAXY S III, the Smartphone Designed for Humans and Inspired by Nature May 3, 2012