■■■■■ 2012.5.15 ■■■■■

 とある交通事故報道を点検してみた

タイトルを、社会問題に関心を示す好事家風にしてみたかったが、力不足でなかなか上手く表現できない。
未だに交通事故報道が盛んだから、それを狙った読者集めの見出しに映るのが関の山というところ。このサイトがブログではないことに気付く人も少ないようだから、そう見られて当然かも。

実情から言えば、個人的なこと。
熱海でトラック暴走という見出しに反応してしまっただけ。突如、お店に突っ込んできたそうだからビックリ。
特異な事故と見たからではなく、たまたまだが、事故の頃合、その辺り(市役所やスーパーなどが立ち並ぶ市中心部)にいた筈だからドキッとさせられたのである。そうなれば、どこで発生した事故か、大いに気になる。

ところが、熱海の住民ではないから、クリーニング店に突っ込んだ写真を見ても、その場所がさっぱりわからない。
そのため、一通り記事を眺める破目に陥ってしまったのである。時間の浪費と感じつつ。まあ、それだけの話。

結局、読売新聞の静岡版で場所を理解。150mに渡る事故の発生過程が示された、現場周辺の見取り図が付いていたから。
この地図が有難いというより、場所の誤解を与える報道だらけで混乱させられたといった方が正確か。
市役所辺りの事故とされているから、住所は当然中央町の筈。ところが、どういう訳か、多くの記事には「上宿町の県道での事故」と記載されている。読者提供写真も、現場の表記が上宿町となっている。一体、場所はどこなのか。
(トラックに飛び込まれたのは岡本クリーニングで、その目の前が多田医院とされているから、地図で検索すれば一発でわかる訳だが。)

そうそう、なかには、矢鱈詳しい記事もあった。重傷を負った方は、「紅葉ガ丘町、ホテル従業員、○○○○さん(32)と後部座席の長女○○ちゃん(2カ月)」だと記載されているのである。しかも、コレ、ローカルニュースではなさそう。
署名入り記事で、掲載写真も、その記者自ら事故直後に撮影したもの。
「現場は道路沿いに市役所などが建ち並ぶ市の中心街。長い急な下り坂が続き、ブレーキが故障して観光バスが横転するなどの事故が度々起きている。」と書いているから、毎日新聞社熱海支局発ということかな。

思うに、この手の交通事故ニュースは、地元民に伝えるだけで十分ではないかと思うが。
ただ、このニュースだけは、大騒ぎしてもらうことに意味があるかも。

当該県道は延々と急な坂道が続いている。
重量級の車だと、エンジンブレーキを使わず、フットブレーキを多用すれば、確実に事故リそう。しかし、エンジンブレーキ使用という標識を並べただけでは、市街地だからと油断して、警告を無視する人もいよう。
従って、再度、同じような事故発生との記事はそれなりの効果が期待できそう。

間違えてもらってはこまるが、運転する人達にエンジンブレーキの重要性をあまねく知らせるべしという話ではない。
マスコミが騒ぐと、これは一大事と感じる人も多そうだから、斬新な注意喚起方法を考える人がでてくるかも知れないということ。
ただ、悪くすると、大枚のお金をかけるだけで効果はよくわからず型の仕組みを作らされかねない。何事にも副作用はあるもの。

(記事)
「店めがけて突っ込んできた」 熱海市のトラック暴走 ブレーキ利かず?  2012.5.15 07:09 msn産経ニュース
トラックなど5台衝突、乳児ら10人重軽傷 静岡・熱海 2012年5月14日21時40分 朝日新聞デジタル
「ブレーキ利かなかった」 熱海・トラック暴走 2012年5月15日 読売新聞[地域-静岡]
トラック暴走:バス乗客ら10人けが 静岡・熱海 毎日新聞 2012年05月14日 21時28分(最終更新 05月14日 23時07分)


(C) 2012 RandDManagement.com    HOME  INDEX