■■■■■ 2012.6.15 ■■■■■

  IPv6普及に弾みをつけたくないのだろうか

2012年6月6日午前9時、World IPv6 Lauch。
ようやくにして、ここまでたどり着いたとの印象。
それでも、Launchを祝い、さらに歩を進めようとの発言でもあるなら、乞うご期待だが、残念ながらそんな声は上がっていないようだ。口だけの沈滞経済打破論者が幅を利かせる国らしき情景。

碌に応用も広がっていない段階で、なくてもどうということもない、先走り設備投資を煽ったくせに、これから早く移行を進めるべき時期になると途端に先送りしたくなる人だらけなのかも。

まあ、事業者にしてみれば、単なる対応だけだと、見返りなき投資に映るから致し方ない側面もある。・・・いくら将来性を云々されようが、当面はサービス自体が変わらないのだから、収益向上につながることも考えにくい。おカネと人手がかかるは、トラブル必至では、対応を先送りしたくなって当たり前。
一方、利用者側も、IPv6サービスが広く立ち上がりそうにないのだから、移行する気がおこらない。
この両すくみ状態がこの先も続きそう。

それに、IPv4とIPv6が並存技術の進展がどうも今一歩の感じ。中途半端な技術だから、力が入りにくいのはわかるが、ここを克服しないと移行はなかなか進むまい。
ニュースを眺める限りでは、それなりに並存用技術の開発は進んでいるようだが、スムースな接続替えが保証できる状態の実現には、まだまだ程遠い状況では。
そもそも、末端ルーターが問題なく機能するかもはっきりしてないようだし。例外だらけの接続保証では、アドレス枯渇対応技術での対応が優先されることになりそう。

かつてのIPv6の熱気が欲しいところ。不要な時はお盛んで、肝心な時は知らん顔というのも、なんだかね。
当時の政治家は、イット発言者から始まって、未だにその地位を保っているのだから、少しは動いたらよさそうなものだが。
日本人は、熱しやすく冷めやすい体質だから、その時々、適当に合わせて動けばよいということなのだろうか。

言うまでもないが、IPv6は情報家電のそれぞれの端末にIDが付与されるようなものであり、新産業を興す切り札であるのは間違いない。
製品に細かな心配りが要求され、様々な新機能を次々と加えてマイナーチェンジを繰り返さざるを得ない日本市場で生きていく企業にとっては又とないチャンス。
いかに、早くIPv6体制を国内で構築できるかで勝負が決まるのではないかと思うが、そんな動きがさっぱり感じられない。
どうにかならないものか。

(World IPv6 Launch - REGIONAL RESOUECEサイト) http://www.attn.jp/worldipv6launch/


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