免疫不全の実験動物がついに実現。しかも、ヒトによく似た組織を持つブタ。
感染症に弱いから、実用化には、特殊な量産施設作りや、短命阻止のための骨髄移植を効率的に行うプロセス開発が必要そうだが、工夫すればなんとかなりそう。
低コストで商用化できれば画期的。
以前から言われていたことだが、日本の動物系バイオテクノロジーの力は抜きん出ている。
ただ、所管が農林水産省なのがなんとも。・・・ヒト、モノ、カネを回させるチャンスを鵜の目鷹の目で眺めている畜産業フィクサーにかき回されかねないということ。下手にこうした動きが生まれたりすれば、労多くして実り少なしの道に入り込むのは必定。
免疫不全ブタで動物実験をしたくてたまらない研究者は世界中にウヨウヨしている訳だから、そこら辺りを考えた産業振興を進めて欲しいもの。
まあ、これは免疫不全ブタに限らない。
畜産物に関連する産業界は研究開発型企業だらけでも、農林畜産事業の自由度はほとんど無いに等しいから、せっかくのチャンスを十二分に生かせないのが現実。
動物系バイオテクノロジー分野だけでも、既存の枠組みから外して動けるようにして欲しいもの。表立った動きになると潰されるし、小さな動きだとどうにもならないから、知恵者がいないと難しそうだが。
(プレスリリース) 「免疫不全ブタの開発に世界で初めて成功 - 大型ヒト疾患モデル動物、抗体医薬品、再生医療に新たな一歩 -」 平成24年6月11日 独立行政法人農業生物資源研究所・プライムテック株式会社・独立行政法人理化学研究所