■■■■■ 2012.8.31 ■■■■■

  奥多摩で熊

8月最後の日。
まだまだ暑い。にもかかわらず、二俣尾1丁目で熊が出たと、青梅市が緊急放送。

小生はこの辺りの地理的感覚には乏しいが、たまたま覚えがある番地。青梅線は、青梅駅から先のトンネルをくぐると、多摩川源流に沿って走ることになるが、渓谷の感じがでてくるのが、二俣尾駅の1つ手前の石神前駅辺りから。住所からいえば、おそらく、この駅近。
ここには、大企業が所有する奥多摩園があるし、人家も多い。こんなところに、しかもこの暑さのなかで、熊が出没したとは。

ここは奥多摩といえばその通りだが、ほんの入り口。夏だというのに、そこまで来たか。
一応、御岳渓谷地域あるいは吉野梅郷周辺となるが、渓流沿いの遊歩道で有名なのは、二俣尾駅より先の軍畑駅から。
ちなみに、その奥が鳩ノ巣渓谷。さらに、その先が青梅線の終点で、氷川・日原地域となる。ここから、道をたどれば奥多摩湖。
そこから山道を登れば、東京都最高峰の雲取山。2000mを越える山である。(秩父の三峰口駅からロープウェイに乗って入山すれば、ここは下山口だが。)

ちなみに、この登山道は昔から、熊の生活領域と重なると言われてきた。しかし、登山者も多く、滅多に熊は出なかった。見かけたとの話は、たいていは山の作業用の小道でのこと。
ところが、最近は違うようだ。なんといっても驚いたのは、数年前に登山家が奥多摩湖でランニング中に襲われ、確か90針ほど縫ったとのニュース。早朝のことだが。そんな状態だから、今や奥多摩の山に入る時は熊鈴必携と言う人も。
それはそれで結構な話だが、もっと重要なのは、出会ったらどうすべきか、予め決めておくことだろう。小生は頭と首を守りながらの、死んだふり派。

ついに、猛暑のなか、二俣尾まで熊君が遠征してくるご時世か。この秋は、里でバッタリということになりかねない訳である。

(註) 2008年9月17日の朝、熊の攻撃・・・24日に退院 山野井通信 08/09/25
(当サイトの過去記載) クマ君はどうなるのだろう(2012.8.29)、2010年の晩秋は熊だらけ(2010.11.15)


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