■■■■■ 2012.9.3 ■■■■■

  東京の水瓶が気になる

利根川上流の8ダム貯水量が平年比58%になったため、8月末に渇水対策本部が設置されたそうである。
そりゃそうだろう。8月の猛暑はひどかったから。
東京では、9月に入り、ようやく待望の雨。ビールを飲みながらお店の外を眺めていたら、突如の強烈なスコールでビックリ。傘を持っていないのでどうやって帰るか思案していたら、考えつく前に晴れてしまった。ずっとカラカラ状態だったから、この程度の雨ではお湿り程度の効果しかないかも。それに、雨が止んだ後の清々しさゼロだから、まだまだ暑さが続きそう。などと思っていたら、なんか雨模様の日々になってきた。たいした降雨量になっていそうにないが、こんな天気が少し続けばよいのだが。

まあ、この先どうなるかわからぬが、利根川上流域の8月の月刊降水量が平年比41%だった割りには、思ったほど水量が減っていないから、このまま行けば給水制限必至というほどの深刻さではないのかも。と言っても、8月31日現在で、この水系最大容量の矢木沢ダムの貯水率がたったの7%という点は大いに気になる訳だが。

都水道局のデータでは、利根川水系合計で44%、1億5,200立米。ちなみに前年は97%。
ここだけ見ればヒヤヒヤものの数字だが、有難いことに、多摩川水系は前年並みの82%、1億7,800立米。と言うことで、なんとかなりそうというところか。

そういえば、8月に入り、気象庁が、エルニーニョ現象が発生し冬まで続きそうと発表したのには驚いた。気象分野は無知に近いから、発表内容に目を通していないが、エルニーニョって確か冷夏暖冬を引き起こすと耳にした覚えがあるからだ。もちろん夏は多雨。
現実は真逆みたいだが、どういうことなのだろう。

素人にとっては、そんな指摘より、沖縄が矢鱈に暑いことが今夏の一番の指標に映る。間違いなく太平洋高気圧の勢力が極めて強いのである。この傾向が9月に入ると一挙に変わる必然性は感じない。
そうだとすれば、この9月も、東日本は相変わらず局所的な夕立程度で、雨無しの残暑となるのでは。台風も東日本方面へは進めないから、突然の豪雨の可能性も薄そう。その結果、利根川水系はさらなる貯水量減少に見舞われるのかも知れぬ。

ちなみに、気象庁の長期予報によれば9月の関東甲信地方は平年と同様な天候。曇りや雨の日が多いそうだ。ただ、降水量は同レベルだが、月の前半の気温は高目の見込みのようだ。そんなものかネ。
そうこうするうち秋に入り、一気に涼しくなって、晴天到来となるのだろうが、これだけ暑さが続いていると、その時期が10月にずれ込む可能性が高そうな気がするが、どうなんだろうか。

どうあれ、水瓶がなんとか持ちこたえてくれればよいが。こればかりは神頼み。

(記者発表資料)
国土交通省関東地方整備局渇水対策本部設置について 関東地方整備局 平成24年 08月31日
エルニーニョ監視速報No.239(2012年7月)気象庁 平成24年8月10日
関東甲信地方 1か月予報 (9月1日から9月30日までの天候見通し) 平成24年8月31日 気象庁地球環境・海洋部 発表
(データ)今日の貯水量 東京都水道局


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