先日、厚手のセーターとコーデュロイのパンツという身なりで、家を9時頃出発し、高尾山から相模湖まで歩いた。2時頃に駅に着けば、それほど寒く感じることもあるまいとふんでのこと。
高尾山口駅前に付くと、お洒落な防寒用登山用品てんこ盛り状態で、着膨れ人だらけ。相当に異質な人種と見られたに違いない。
沢筋から登ったが、えらく人が少なかった。すると、プクプクに太った小鳥が寄ってきて、小生についてくる。
餌付けした輩がいる訳である。
そう言えば、一丁平の先では、道のすぐ脇の木で、啄木鳥系の鳥が一心不乱に音を響かせてくれる。こちらの小鳥は、何をねだっているのかよくわからぬが。
そして、城山の山陰で沢山のシモバシラを見かけた。真っ白で太い棒状のアイスキャンデーが並んでいるような感じ。長いのは30cmあまり。離れて眺めると氷柱というよりは、泡のよう。
人は少なく、こんなものにひょっこり出会えるのが、冬の散歩の醍醐味。なにせ、年間訪問者250万人と言われているらしいから。それにしても、この数字、本当かね。
多分、時間は正午を少々回った頃。北側斜面なので、一日中気温が低いままなのだろう。
勿論、地面にできる霜柱のことではなく、枯れた草の茎にできる氷の柱。
このシモバシラだが、全く知らない人が結構多いらしい。
考えてみれば、冬と言っても、都会ではそうそう冷え込む訳ではないから、山を歩かない人だと見たことが無いから当たり前か。だいたい、舗装道路しかないから、霜柱にも滅多にお目にかかれない状況だし。
図鑑はもっぱら花の紹介だろうから、もしかすると、枯れた茎に氷が付く姿をしいて取り上げないのかナ。調べていないからなんとも言えぬが。
それにしても、城山から都心を眺めると、飛行機から見るのと同じで、大気に色がついているのがわかる。スカイツリーが判別できるのだから、透明ではあるのだが。
(ご参考サイト) シモバシラの霜柱を見てみたい by 地主恵亮 Daily Portal Z @nifty 2010.01.29