表紙 目次 | ■■■■■ 2014.5.22 ■■■■■ 脱線事故が気になる 19日午後6時頃、小田急相模大野駅構内で回送電車の脱線事故。 未だに原因わからずだが、安全上問題なしと判断したらしく、運行再開。 「復旧始発に間に合わず」という報道だらけなのにはこまったもの。 崩れた土砂に乗り上げて脱線という話とは違い、この手の事故への対処はそう簡単ではないからだ。 映像を見ると、多少のカーブはあるものの、普通に言えばほぼ直線区間であり、そこで脱線することは考えにくい。 しかも出庫したばかりの回送の車両のようで、常識的にはえらく低速運転だった筈。誰も乗っていないから、車両が傾くこともあり得ない。いくらなんでも、都会の頻繁に走っている電車で車両整備不良ということもなかろう。 検査の結果、ポイント箇所で脱線したことがわかったらしいが、先頭が脱線した訳ではない。従って、ポイントに物理的に不具合が生じていたとは考えにくかろう。 もともと、通過中にポイントが切り替わることがないように作られているから、人為的ミスもなかろう。 そうなると、素人的には事故原因はひとつしか思い当たらない。 6両編成の中途の車輪がポイントの微妙な位置に当たるように、たまたま止めてしまったということ。そして発進。 ポイント上で列車は曲がった形になっているから、発進時に当該車輪に予期せぬ方向からの力が加わる。そこで、レールに乗り上がってしまい脱線。運転手がそれに気付くことは難しかろう。 滅多なことでは発生しないから、これだけならたいして気にする必要はなさそうに見える。 しかし、事故原因究明は大切だという発言が相次いでいると心配になってしまう。まあ、原則論で行けばその通りではあるが、それより重要なことがあるのでは。 二次的な事故防止の仕組みの検証である。こちらの方に十分に時間をかけて欲しいもの。 映像を見る限り、列車は脱線後にかなりの距離を走ってしまったようだ。そして、たまたまレーンを少々外れただけで止まっている。 しかし、中途の車両が脱線しているのだから、この形で止まるとは限るまい。もしも、隣接レーンに大きくかかっていたとしたらと思うとゾッとするではないか。 駅の構造がどうなっているのかわからないが、そのレーンに列車が入ってきたとしたら大事故の可能性は否定できまい。 この手の脱線事故で生じる二次的な事故防止は万全と言えるのか、確かめて欲しいものである。 (記事) 小田急脱線 枕木に脱線の跡か NHK 6月20日 13時12分 (C) 2014 RandDManagement.com HOME INDEX |