表紙 目次 | ■■■■■ 2014.5.28 ■■■■■ W杯敗退報道を眺めて ワールドカップ ブラジル大会での、日本チームへの応援は凄まじいものがあった。 その甲斐もなく、厳しい現実を見せてもらった訳である。 マスコミ報道は結構辛辣な調子のものが多いように感じた。まあ、見ていて面白い試合ではなかったせいもあろう。 しかし、冷静に実力を考えれば、それも致し方ないのでは。 なにせ、アジア枠出場の日本、韓国、イラン、豪州のすべてがチーム戦で残ることができなかったのだから。しかも、どのチームも1勝もできずである。 ワ−ルドカップでは、一発勝負なので本命が落ちたりする番狂わせは多いが、力不足のチームが勝ち残るのは難しいということだろう。 FIFAのデータを見れば、それは一目瞭然。 700ポイント以上は37ヵ国。ワールドカップとは、基本的にここでの戦いとはいえまいか。 トルコがアジア枠でないため、このなかにはアジア・オセアニア勢は入っていないのである。 日本は46位でポイントは626。予選勝ち残りはかなり難しい評点と言えまいか。 ちなみに、600ポイント以上は48ヵ国で、400ポイント以上になると81ヵ国となる。 尚、アジア枠のトップはイランの43位。韓国は57位。 100位まででは、中東勢が入っているだけのようだ。・・・UAE72位、オマーン79位、サウジが90位、カタールが100位。 オセアニアでは、オーストラリア62位、ニュージ−ランド97位(347ポイント)。 これを知ると成程感が生まれる。 アジア予選を勝ち抜くという点では、短いパスワークで、細かな動きをする手のチームワークで十分勝てるが、それはワールドカップでは通用しない可能性が高いのだろう。 その辺りを監督が知らない筈もなく、練習を止め、本番で、ここ一番のロングパスと、個人プレーでゴールを目指せと指示したのではないか。 しかし、笛吹けど踊らず。結局、いつものパターンに。 結果、選手の動きは「チーム内」のパスワークだらけになる。 そこには、瞬時に全力を出し切り果敢に攻める姿は全く見られず。これは観客にとってはさっぱり面白くない。画面に映るのは、ただただボールを回し続ける様子ばかりなのだから。 弱い相手との戦いならわかるが、そんなことでチャンスが生まれるものだろうか。 欧州やアフリカの、花形選手突進のシーンとはえらい違いである。 互いにどうするかわかりあっているからこそ、不思議とも思える、微妙な位置に突如ボールが出てきて、活躍のチャンスが生まれる訳だ。 元ヴェルディ総監督の李国秀氏のコロンビア戦の指摘は厳しい。 「日本は、頑張った、だけ。」 だが、日本の選手にとっては、それこそが一番の評価ポイントだから、いかんともしがたいのだろう。 ベルギーのマルク・ヴィルモッツ監督の韓国戦"1-0"勝利談話がさらに印象的。 自分達の実力をしっかりと把握していると、自信たっぷりに語っているからだ。チーム一丸となり、気力で勝利をもぎ取ろうなるお話が好きな風土の国の代表は、とても歯が立つまい。 「8強まで十分に進む実力があると思う」 データから見て、その通りである。 従って、ベルギーは、韓国戦では力を抜いて臨んだということだと思われる。8試合の力の配分上そうならざるを得まい。 「1、2人を除いてすべての選手が準備できている。 ひとまず16強に進出することが重要だった。」 「私たちは11人でなく23人の選手がいる。」 「熱い国でW杯を行うので、・・・ 一部の選手の体力を備蓄する必要があった。」 3試合に全力投球するチームとは格がちがうゼということか。 「10人で競技する不利な状況でどうするべきか、 良い経験になった。」 ─・─FIFAランキングから─・─ 【1200点以上】 <欧州>Spain,Germany <南米>Brazil 【1000点以上】 <欧州>Portugal,Switzerland,Italy,England,Belgium,Greece <南米>Argentina,Uruguay,Colombia,Chile <北中米カリブ海>USA 【700点以上】 <欧州>Netherlands,Ukraine,France,Croatia,Russia,Bosnia,Denmark,Slovenia,Scotland,Romania,Serbia,Sweden,Czech Republic,Turkey, <北中米カリブ海>Mexico,Costa Rica,Panama,Honduras, <アフリカ>Algeria,Cote d'Ivoire,Ecuador,Egypt,Ghana (記事) 日本はサッカーの本質が分かっていない…李国秀 読売新聞 2014年06月25日 09時16分 <W杯サッカー>韓国、ベルギーに惨敗(2)ヴィルモッツ監督「いい練習になった」 中央日報 2014年06月27日13時20分 (source) FIFA/Coca-Cola World Ranking may 2014 (C) 2014 RandDManagement.com HOME INDEX |