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■■■■■ 2014.7.9 ■■■■■


今夏は、不安定な気象か

台風8号 (NEOGURI)は、「7月としては過去最強クラス」とのこと。

最大瞬間風速70メートルであり、未経験の大暴風到来と見なされた訳である。・・・NHKニュースによれば「60メートル以上では、走行中のトラックは横転し、多くの樹木や電柱などが倒れるほか、古い住宅の中には倒壊するものがある」というから、ただならない状況である。

「特別警報」が発令され、避難勧告対象は53万人を越えたそうだ。数十年に一度しかないような非常に危険な状況で、ただちに命を守るための行動をとる必要があるという。
直撃はなかったとはいえ、農産物は落果しただろうから、甚大な経済的被害に見舞われているかも知れぬが、人的被害は避けられたようだ。無理せず、早目に退避が一番である。

この台風、動きがとてつもなく遅い。お蔭でただならぬ大雨を引き起こしかねないから厄介極まる。梅雨末期とはいえ、前線が停滞しているからだ。急峻な川だらけの国土では、こちらも怖い。

エルニーニョ現象で冷夏という話だったが、この台風を見ると、そのようにはいくまい。
台風が育つ海域が高温化しているのは明らかだからだ。
そうなれば、太平洋側では、場所によっては、日々夕立といった、不安定気象化は避けられまい。
今年の首都圏の夏は、突然の豪雨、落雷、竜巻に襲われる可能性がありそう。都会でも、そんな現象に遭遇することを覚悟して過ごさざるを得まい。

すでに、6月24日には、三鷹・調布だけという、極めて局所的な雹の来襲があった。
映像を見ると、夏にしては珍しい天候もあるものだと、のんびり構えていられる事態ではない。道路が川状態で、猛烈な豪雨そのもの。
たまたま、部分的な浸水被害だけですんだ模様だが、都会の場合、この手の豪雨が引き起こす危険性を軽視すべきではなかろう。全面舗装地域が多く、豪雨に対応できる排水能力があるとは限らないのだから
現実に、翌25日には、朝霞で1時間100ミリを越える局地的豪雨。車が水没してしまい、救助隊が出動してどうやら難を逃れた例が報道されている。

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