■■■ 2012.11.18 ■■■ 「蛍の光」1番の歌詞は秀逸 南島嶼語(ハワイ語)と北島嶼語(アイヌ語)の数について思い巡らしていて、ふと気付いたのが「蛍の光」の歌詞。音韻的にいかにも日本語という感じがした。但し、1番だけ。稲垣千頴が作詞した尋常小学校唱歌(1881年)だが、そんな風情は薄れていて、極く自然にお別れの場の歌と化しているが、Auld Lang Syneのメロディもさることながら、日本語歌詞の音韻が好かれているからかも知れぬ。 7・5調形式が貫かれているのはもちろんのことだが、いかにも発音上で日本語の特徴を出せるような設計がなされている。なにも指定されていないようだが、以下のように歌うことを前提としていそう。 ・母音「A」と、その長母音「Ā」は大きく歌う。 -なんといっても重要なのは「あ」の表現。 -口が広がるのはこの母音だけ。 -Aが多いので、ゆっくりとした速度で。 -Āはたっぷりとした発声に。 -終わりの母音だらけの箇所(A,Ā,AI)で盛り上げる。 ・句頭の子音「h/f」は息を精一杯出し入れする。 -「息の子音」を大切にする。 ・濁音単語である「窓」と「杉」は、できれば、濁らずに歌う。 -濁音単語に存在感が出ると日本的でなくなってしまう。 ・濁音「ぞ」はしっかり発音する。 -「行く」という動詞にに係る。 ・母音「E」は、気分的には二重母音「AI」と見なす。 -「E」は例外的。 ・子音「r」の「る」は軽く、目立たないように。 -「r/l」は感じられ無い方がよい。 ホtĀるの, ヒkĀり [螢の光] mA「と」の, ゆーき [窓の雪] フーみよむ, つきーヒ [書読む月日] kAsĀね, つつ [重ねつゝ] いつーしkA, としーも [何時しか年も] す「き」ーの, とをー [杉/過ぎの戸を] Āけて「zO」, k「AI」sĀwA [開けてぞ今朝は] wAkĀr「AI」, ゆーく [別れ行く] 言うまでもないが、素人センスでの話。 「超日本語大研究」へ>>> トップ頁へ>>> (C) 2012 RandDManagement.com |