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「我的漢語」講座

第11回 報道 2010.8.19
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 食べ物単語をざっと眺めたが、ウエブに掲載されているレシピはこの程度の知識だけでも結構わかる。
 気になったら、さらに维基百科捜索という手がある。ウィキペディアの日本語から中文に移動するだけ。直対応できないものは中文版が欠落していることがあり、そうなると往生することもあるが、結構役に立つ。
 さらに、次のような、ポータル的なサイトで、知りたいことと関連していそうな箇所を眺めるとわかってくることが多い。
   中国雅虎[>>>] 捜狐[>>>]新浪网[>>>]、あるいは百度百科[>>>]
 初心者は簡体字での入力は困難だから、初めからGoogleタイプの検索にとりかかるのは困難。(というか、辞書を使うのがえらく面倒なのである。中文版では英語未記載頁が多いから英文検索は難しい。)上記のようなサイトで適当そうな関連ページを探し、そこからキーワード的な文字をコピーして検索欄にペーストしてよさげなページに移動していくのが一番楽である。
 ただ、如何せん料理の場合は、素材そのものは、現物を知らない限りどうにもならない。いくら写真があっても、味や食感は全くわからない。実際、調味料など、中華街で同じ名前で売られている商品でも、味が全く違っていたりする。巨大人口だから、日本のような一律型が可能な訳がないのである。

 それはそうと、食べ物で有る程度読めるなら、ニュースの記事もわかるかと言えば自信はない。少なくとも、初歩会話本や観光本を読んだ程度では、手が出ないのでは。だが、じっくり文章を眺めればそれなりに意味がわかりそうな感じ(漢字)。
 少し簡体字を覚えれば、かなりわかりそうな気がする。慣れればまあそこそこ読めるかも。もし、多少の努力で読める力が身につくとしたら、挑戦してみる価値はあろう。
 それに、ニュースの場合、初心者の最初の課題は解説を細かく読むことはないから、なんとかなりそうである。先ず、やりたいことは、見出し[标题]一覧にざっと目を通し、全体像を知ること。その上で、気になる記事に移り、どんな調子かざっと眺めることができれば大成功だ。この程度の作業なら、一寸簡体字を知っているだけでかなりのことができると思われる。

 今回は、そんな視点でまとめておこう。

■記事→报道/新闻
 新聞とはどう考えてもnewsの意味で、“紙”と考えてしまうのはおかしな話。“記事”という言葉もわかったようなわからないようなコンセプトだ。報道という用語で示すのは至極妥当。独家报道が何を意味するかは自明だ。
 ただ、ニュースを扱う組織は报道机关ではなく新闻机构。機構という言葉自体はよく使うのであ〜そうかといったところ。
 そのうちの“紙”は报纸となる。普通は、日报だが、号外もある。朝刊/早版は晨报/早报
 もちろん種類がある。・・・大众报纸 体育报 机关报

 中身だが、社说 讲说 书评は初心者には難しいものが多い。単なるコラム(欄)は栏目だが、所謂、短評的な囲み記事は专栏评论员の書いたものだと質は高いが読むのに骨が折れる。
 三面記事に類する表現はなさそうだが、政治版 社会版 经济版といった分類は同じである。もちろん、文化栏目 闲话栏目も。閑話と直裁的に表現しているのが実に面白い。
 そういえば、特集は专题报导となっている。どうして“道”を“導”にするのだろうか。

 あと大众传媒としては、电视台があるが、誰でも知っている単語だろう。尚、放送は广播である。

电脑空间/网络空间
 上网し、网站访问する訳だ。URLは网址で、ホームページは主页
 多少途惑うのは、信号は発信するものだから、送信ではなく发送となる点か。
 面白いのはリンク集。友情链结とされていたりする。日本で使われる“友情出演”と同じことか。

 メディアのサイトを冲浪してみたい方は、以下を試されたら如何かと。(昔作って以来一度も更新していないリストなので、内容保証はできかねる。)
  → リンク集[中国]

[実は、たまたま、こんな体験をしたせいもある。・・・“公平交易 天理良心”の文字が描かれている中国の陶器製印章(秤の錘「権」)を調べるのに、翻訳機能を使ってみたが、全く意味不明で、何の役にも立たなかった。ところが、漢語をそのまま読めばなんとなくわかるのである。]

 と言うことで、第十一回はこれまで。
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