■■■　「說文解字」「爾雅」検討[3ba釋訓]■■■ 劉熙:「釈名」8巻27篇という漢代末成立の辞典がある。(残存テキストは時代が新しい上に誤写が多いとされており信頼性は低い。)「爾雅」と共通な篇名が並んでいるのが特徴的。(但し、草〜畜の、文字での説明が難しい範疇の単語は対象としていない。)・・・ 　釈天 釈地 釈山 釈水 釈丘 釈道 　釈州国 釈形体 　釈姿容 釈長幼 釈親属 　釈言語 釈飲食 釈綵帛 釈首飾 　釈衣服 　釈宮室 　釈床帳 釈書契 釈典芸 　釈用器 釈楽器 釈兵 釈車 釈船 　釈疾病 釈喪制 「說文解字」が指摘している様に、合字の大半は発音的類似性から。それに沿うかの様に、収録単語を類似音文字で示した書。その音の判定も、ほぼ同じ。 但し、字義の解説も付くので体裁はかなり違う。 この方針から見るに、「爾雅」の如く、設定した分類毎に有用単語を収録したのではなく、「說文解字」を参考にして、有用単語を決めてから、それを分類した可能性が高い。 と言うことで、ここで採り上げてみた。「說文解字」は基本、病関係の文字は≪疒≫部所属と判定したものの、「釈名」釈疾病から見ると、実際の言葉はどうなっているのか見ておこうと言うことで。・・・ 「釈名」からすると、 　　表記単語は連字が基本。 　　≪疒≫文字が全面的にカバーしている訳ではない。 疾病者客氣中人急疾也　病並也　並與正氣在膚體中也 　　　　　疹診也　有結氣可得診見也 疚久也　在體中也 痛通也　通在膚脈中也 癢楊也　其氣在皮中欲得發揚使人搔發之而揚出也 眩縣也　目視動亂如懸物遙遙然不定也 歷淽淽從耳鼻中出歷歷然也 禿無髮沐禿也　毼頭生創曰：瘕毼亦然也 盲茫也　茫茫無所見也 瞽鼓也　瞑瞑然目平合於鼓皮也 矇有眸子 而 失明蒙蒙無所別也 瞍縮壞也 瞎迄也　膚幕迄迫也 眸子明 而 不正曰：通視言通達目匡一方也　又謂之麗視麗離也 　　　　　言一目視天一目視地目明分離所視不同也 目匡陷急曰：眇眇小也　目眥傷赤曰：𥋚𥋚末也　創在目兩末也 目生膚入眸子曰：浸浸侵也　言侵明也亦言浸淫轉大也 聾籠也　如在朦朧之內聽不察也 鼻塞曰：鼽鼽久也　涕久不通遂至窒塞也 齲朽也　蟲齧之齒缺朽也 瘖唵然無聲也 癭嬰也　在頸嬰喉也 癰喉氣者喉中不通蓄成癰也 消㵣㵣渴也　腎氣不周於胸胃中津潤消渴故欲得水也 嘔傴也　將有所吐脊曲傴也 欬刻也　氣奔至出入不平調若刻物也 喘湍也　湍疾也氣出入湍疾也 吐瀉也　故揚豫以東謂瀉爲吐也 乳癰曰：妬妬褚也　氣積褚不通至腫潰也 心痛曰：疝疝詵也　先詵詵然上 而 痛也 痞否也　氣否結也 小兒氣結曰：哺哺露也　哺而寒露乳食不消生此疾也 注病一人死一人復得氣相灌注也 泄利言其出漏泄 而 利也　下重而赤白曰：䐭言��䐭 而 難也 陰腫曰：隤氣下隤也　又曰：疝亦言詵也　詵詵引小腹急痛也 疼旱氣疼疼然煩也 痔食也　蟲食之也 酸遜也　遜遁在後也　言腳疼力少行遁在後以遜遁者也 消弱也　如見割削筋力弱也 懈解也　骨節解緩也 厥逆氣從下厥起上行人心脅也 瘧酷虐也　凡疾或寒或熱耳 而 此疾先寒後熱兩疾似酷虐者也 疥齘也　癢搔之齒也 癬徙也　浸淫移徙處自廣也　故青徐謂癬爲徙也 胗展也　癢搔之捷展起 腫鍾也　寒熱氣所鍾聚也 癰壅也　氣壅否結裹 而 潰也 淋懍也　小便難懍懍然也 瘡戕也　戕毀體使傷也 痍侈也　侈開皮膚爲創也 瘢漫也　生漫故皮也 痕根也　急相根引也 瘤流也　血流聚所生瘤腫也 贅屬也　��生一肉屬著體也 肬丘也　出皮上聚高如地之有丘也 　　⏩続 　　　　　 　(C) 2025 RandDManagement.com　　→HOME