![]() ![]() ■■■ 「說文解字」「爾雅」検討[3g釋訓]■■■ ここは、太安万侶が気に入った箇所ではないかと睨んでのこと。 「古事記」を読めば、倭語では重畳表現が多用されていそうと、想像してしまう。詠唱されていたと思われる「詩経」でも普通に見られるから、口誦話語の世界で愛された用法と考えがち。 しかし、論理的文法排除の統制用法言語と、情緒感を大事にしながらも論理的文法(格助詞と活用品詞)を組み込んでいる言語での表現が似ているからといって、両者が同類と考える発想にはかなりの飛躍があることに注意を払う必要があろう。(但し、否定すべきではないと思う。) ・・・倭語のオノマトペは、「古事記」記載が印象的だが、それこそ国の始まりを音で表現している様なもの。それこそ、"元始"言葉ココにあり的な印象を与える。 一方、漢語の重畳表現とはそういうものではなく、科挙合格者レベルが駆使する用法であって、その発祥は統制語と思わせるものがある。 この説明では、わかり難いが、釋訓とは独立可能形容詞(名詞修飾ではなく、単独で述語化するという意味)用法を示していると見ることもできる点に着目したということ。 「說文解字」がその辺りを解説してくれたので、気付かされる訳だが。 漢文の素の表現は、2文字連続。両者ともに名詞。 ところが、文法レス言語なので、これを名詞+動詞と見なすこともできる。さらに一歩進めれば、名詞+形容詞も可能。倭語/日本語と違って、ここには何の文法(品詞分別の理屈)も存在しない。しかし、例えば、<人葦><人歩><人美>だけでなんとなく意味は通じるから、文字を暗記すると、どうとないことがわかる。 しかし、流石に、形容詞は峻別できにくいことが多いので、それなりの工夫が必要。字形書「說文解字」と字義書「爾雅」での重疊表現や2文字名詞はそれを語っている様なもの。文法とは言い難いが、以下の規則が導入されていることに気付かされるからだ。 主語[主題掲示名詞] -述語[前置状態辞:(副詞-)前置)]…文章 名詞修飾詞[形容的名詞(形容詞)]-"的"-被修飾名詞…単語 要するに、重疊化とは形容詞化であって、こういうこと。(ご都合的通俗規則であって、論理を基底とする文法とは言い難い。)・・・ A的⇔AA⇔AA的 AB⇔AABB⇔ABAB "A"B⇔ABB ⏩続 ![]() (C) 2025 RandDManagement.com →HOME |