■■■ 「說文解字」「爾雅」検討[3h釋訓]■■■
明明在下 赫赫在上 [「詩經」大雅 文王之什 大明]
明明天子 令聞不已 [「詩經」大雅 蕩之什 江漢]
赫赫明明 王命卿士 [「詩經」大雅 蕩之什 常武]
明明上天 照臨下土 [「詩經」小雅 谷風之什 小明]
明明魯侯 克明其德 [「詩經」魯頌 駉之什 泮水]
夙夜在公 在公明明 [「詩經」魯頌 駉之什 有駜]
この語彙は、どう訳したところで、天下を照らすという意味の形容表現以上ではなかろう。
用いられている文字"明"の、もともとの正体は名詞だが、それをママ、動詞だろうが、形容詞だろうが、副詞だろうが、イメージが類縁であれば自由自在に使えるのが漢語用法。重畳表現にすれば、状況を示す言葉であることがより明白になるというだけのこと。
倭語/日本語の如き、品詞概念を持ち込む文法を徹底的に忌避している言語ということがよくわかる。
[名詞]明かり
[形容詞]明るい
[動詞]明く
[形容動詞]明らか-ナリ
このために語義が大きく振れてしまうことがある。
功 績 質 登 平 明 考 就…【成】 @釋詁
明…【朗】 蠲 茅 翌…【明】 @釋言
明明 斤斤…【察】 @釋訓
夏爲朱明 明星謂之啓明 @釋天
暗：n.a.
緝熙 烈 顯 昭 皓 熲…【光】 顯 昭 覲 釗 覿…【見】 @釋詁
「說文解字」はそこらを踏まえてわかり易い編纂に徹していると云えよう。
明：n.a.⇔朙：照
晤 旳 晄 曠 曉 昈 晙 晟 映 旦 朗 焞 炳 焯 照 光 …明
昧 暏 昕…旦明
暗：日無光
⏩続
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