■■■ 「說文解字」「爾雅」検討[3j釋訓]■■■
釋訓にはビックリさせられる箇所がある。Love & Beautyと思って眺めるからだが。・・・
  委委 佗佗…【美】
  忯忯 タタ…【愛】

なんというか、日本語漢字用法にどっぷりつかっているので、字体が発するオーラをなんとなく感じる訳で、それを逆撫でするが如き文字。
およそ、【美】や【愛】として登場する文字とは思えない。ここらの感覚の個人差は大きいとしても。(漢語の文字は表意文字的様相を早くに失っていたのかも知れず、その感覚を大切に受け継いで来たのが日本語ということかな。)

{女+禾}  [委隨]commission
 [現代日本語]ゆだねる/まかせる委託 くわしい委細 すてる/おく委棄
 [derived]倭 諉shirkdeclineno sexual energies
{亻+它}  [負何]load
 [現代日本語]になう佗負 ほか/ひく (わびる わび/わびしい…閑寂)
{忄/+氏}  [愛]
 [現代日本語]つつしむ(…慎/謹)
{忄/心+日+勿}  [敬]
 [現代日本語]つつしむ

[作𢙴行皃]は、love/be fond of/likeとは、もともと概念が違うのだろう。これなら、愛人=本妻という漢語世界と日本語が合わなくて当然か。宗族第一主義宗教たる儒教には、それを壊しかねない自由意志恋愛という概念は唾棄すべきものだろうし。
「古事記」からすれば、倭国は真逆。
  

     

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