■■■ 「說文解字」「爾雅」検討[5b釋宮]■■■
「爾雅」の視点の面白さが出ているのが釋宮の奔走・歩行の記載。

この熟語だと、宮と何の関係があるのかと訝かうことになるだ、王朝規律には立ち振る舞いも重要な遵守項目となるのは当然だろう。社会通念的に身に付いているレベルの場合もあるから、そうとは気付かないが、目を覚まさせてくれる効果はあろう。
もっとも、「說文解字」はそういうものでもなかろうとの姿勢で字義を呪歳しているようだ。
大層な服飾になれば、動き方も自然と規制されるし、その美しさを愛でるための挙動スタイルが生まれて当然であろうとの見方だろう。

ともあれ、6段階の規定があるらしい。
そう思って解釈するとこうなるのだろうか。・・・
室中謂之…うかがう[伺候wait]⇒頃合い。
堂上謂之/𧗟/𬠿(足で)ゆく/おこなう⇒移動する(含む乗り物)
堂下謂之/步(一歩一歩)あるく/あゆむ⇒進行するstep
門外謂之(小走りに)はしる or (大股で)あるく⇒急ぐ。
中庭謂之…はしる⇒素早く[≠速]移動する。
大路謂之…はしる⇒自由に振舞う。
  …駆/驅/駈…かける[騎乗人 or 獣]⇒思い通り行う。
  

     

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