■■■ 「說文解字」「爾雅」検討[6a釋器]■■■
釋器には、"笥[飯及衣之器]"があり、内容物たる"衣"の解説がある。
当然、衤偏文字が並ぶことになり字体の特徴に気付かない訳がないが、その辺りを考慮する必要性は感じていない様に見える。字体で分類しても滅茶苦茶になるだけと踏んでいたのだろう。

このため、「說文解字」の様な記述にならず、挿絵図的な配列になってしまう。例えば、以下の文字は捨象せざるを得まい。・・・
  袒:衣縫解 = 𧝹 裎 裼
  補:完衣

[依 上曰衣 下曰裳][n.a.]謂之[n.a.] ⇒ 衤
黼領謂之[黼領]  ・・・黼[白與K相次文]
縁/緣[衣純]謂之[絲]  ・・・装飾的糸留@縁廻り
[n.a.]謂之[鬼衣] ・・・貫頭衣的形状(開孔布)
  「說文解字」では死関連衣文字にも言及しており、卒が≪衣≫部に属している。
衣眥謂之[n.a.]  ≒領(衿/襟の合わせ目)
[n.a.]謂之[衣袍]  ・・・袉[裾] (裔[衣裾])
[n.a.]謂之[n.a.]  ・・・衾[大被]
佩衿謂之[n.a.]
執衽[衣䘳]謂之[執衽謂之袺] (䘳[交衽])(衽=褸 𧛽)
扱衽謂之[以衣衽扱物謂之襭]
衣蔽前謂之[衣蔽前]
婦人[蔽厀 謂畫袍]謂之[以絲介履]
  縭…【緌[系冠纓]
[↑衣(下)]削幅謂之[裳削幅謂之纀] cf. (褍[衣正幅])
  

     

 (C) 2025 RandDManagement.com  →HOME