■■■ 「說文解字」「爾雅」検討[7a釋樂]■■■
人口比率0.1%未満の科挙合格者レベルの支配層がヒトであり、準ヒトが一応自由度が認められている百姓で、その他大勢が奴婢という社会構造であるから、"樂”は統治上極めて重要な位置を占めている筈。
大衆社会が当たり前の現代人にはそれを肌で感じることができないので、釋樂の理解は難しい。

例えば、"大○"名称の樂器11種を並べておきながら、最後に"大鞀"を別途書き入れるという、はなはだ不体裁な構成にしている理由もわからない。

ただ、樂器にも発明者として古代の帝王が当てられていた筈だから、特別扱いしているのだろうとは想像がつく。問題は、そのimplicationで、どうしてコレが重視されるかという点。

思うに、革音が演奏の核。そのリズム感"節"が、雰囲気醸成役と見なされており、その主役は常識的にはdrum。しかし、節目を際立たせる担当は鞀とのことでは。
"麻+料"とはつまり鼗であって、鼓がベースとなって形成する節の補助的表現樂器。演奏上の動きでは節表現の主役となる。(簡便奏法なら楽師が小鼓と小鞀を左右に持てばよさそうだし。)
  命樂師修鞀鞞鼓[「禮記」月令]…鞞[刀室]

  

     

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