![]() ![]() ■■■ 「說文解字」「爾雅」検討[9f釋地]■■■ 大平之人仁 丹穴之人智 大蒙之人信 空桐之人武@釋地 と言うのは、字書なのに、釋人篇が無いから気になっていたのである。しかも冒頭の3篇にはわずかに1ヶ所。 師…【人】@釋言 これ以後、そこそこ登場してくることになる。 婦人之褘謂之縭 縭…【緌】@釋器 絶爲之京 非人爲之丘@釋丘 天子造舟 諸侯維舟 大夫方舟 士特舟 庶人乘泭 人所爲爲潏@釋水 如鵲 短尾 射之 銜矢射人@釋鳥 秦人謂之小驢 猰貐 類貙 虎爪 食人 迅走 狒狒 如人 被髮 迅走 食人 人曰撟@釋獣 さてそうなると、釋人篇を想定すると、そこには≪人≫部所属文字以外にどの様な文字群を収録することになるのだろうか。 「爾雅」を眺めたところで分類観がわからないので、結構悩ましい問題である。 ここは、甲骨文字を対象にしていながら、字体ではなく、字義分類されている辞典(親文字数1777:含亡失文字)を参考にしてみるのが得策か。 落合淳思:「甲骨文字辞典」朋友書店2016年 7部構成になっている。・・・ <人体>に関する部首… { 人 勹 身 万 方 (亡) } { 大 黃 } { 卩 丮 欠 } { 女 } { 子 } { 目 (_) 見 臣 } { 耳 } { 自 } { 口 (𠙵) 言 齒 } { 又 攴 廾 } {止 夂 癶 } <自然> <動植物> <人工の道具> <建築土木> <骨・肉> <幾何学的符号> これに沿って、「說文解字」から部首をピックアップするとこうなる。 卷八 卷四 卷五 卷十二 卷二 卷三 卷九 卷十 卷十四 【ご注意】<甲骨→金文→小篆>という字形デザイン変遷パラダイムは当たり前とされているが、論理的には説明不十分。(甲骨・金文・竹簡の殷代同時代性を示す発掘成果が報告されているからだ。)そもそも3者は、あきらかに使用目的が異なっていることもあるし。当然ながら文字のカバー対象範囲も違ってくる。常識的に考えれば、少なくとも、ヒト対ヒトの相対コミュニケーション語彙が甲骨に存在している訳が無い。しかるに、その様な不完全な母集団を、社会的言語一般と見なしてかまわぬという論理が成り立つものかなんとも言い難しである。(言語とは、あくまでも相対コミュニケーションが土台と考えるなら。)少なくとも、小篆での、その手の語彙を指摘し、それは甲骨のどこからどの様にして生まれたのかの説明がなされる必要があろう。 ⏩続 ![]() (C) 2025 RandDManagement.com →HOME |