■■■ 「說文解字」「爾雅」検討[10aa釋丘]■■■
"敦 陶 融 + 崑崙"は訳の分からぬ記述なので、多少捕捉しておいた方がよさそう。・・・

結論的には、よく知られている"崑崙"が登場するので(釋水では河出と。)、どうしても頭が混乱しがちというに過ぎないようだが。(「詩経」非収載。もともと、南山と~降臨の山を除けば、基本、山ではなく、山に関係している者にしか関心は無さそう。山水の美という叙景的感情移入は皆無だろう。)
崑崙とは、西方にある黄河水源の仙界に位置し、萬一千里百一十四步二尺六寸の高さの山の名称@「淮南子」墬形訓。そんな高峻にもかかわらず、どうして丘なのか理屈がよくわからないからだ。

ところが、昆侖丘とも呼ばれていたらしいから、丘はそんな自然地形を意味していないと考えればどうということはない。

もともとは、元始混沌と繋がる宇宙創世の地を意味していそうだし。単に、宗祖の霊魂が存在する地というだけの用語かも知れない。
そうなると、「爾雅」の書き方からすると、皇帝祭祀の丘の名称と見なすのが自然。
  將合諸侯 則令為壇三成 宮旁一門  鄭司農云:「三成 三重也」
         [「周禮註疏」卷三十八]
:怒 詆 (一曰誰何) [𦎫聲]  ⇒𦎫:孰(≒煮 獻羊於宗廟之形)
:再成丘 在濟陰
    (東至于陶丘 陶丘有堯城 堯嘗所凥 故堯號陶唐氏@「夏書」)
:炊气上出  …祝融(火)
  

     

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