■■■ 「說文解字」「爾雅」検討[13c釋草]■■■
「爾雅」には、傘型茸とキクラゲと思しき名称がある。
両者はそれぞれ独立的に記載されており、異なるカテゴリーと見てよさそう。
  中馗 菌 小者菌  菆 小葉 苕 陵苕 黃華 …
  …蒙 王女 拔 蘢葛 藗 牡茅
  菤耳 苓耳  蕨 虌…

しかし「說文解字」の配列は、上記からすると乱れがあり、カテゴリー観が違っていそう。
  𡴆[菌𡴆 地蕈 叢生田中]
  菌[地蕈]
    蕈[桑䓴]
        桑は≪木≫部の文字。
          䓴[木耳]
    葚[桑實]
   順列上、以下3文字はバラバラ記載で、耳としての連続性を感じさせない。
    蓩[卷耳]
    苓[卷耳]
  茸[艸茸 茸皃]

シダ類と考えられる種についても、「說文解字」は≪艸≫部所属該当文字が無いので、当然非収載となる。このことは、草としての文字が忘れ去られたか、草という概念に合わないことを意味しよう。
  緜馬 羊齒 ⇒n.a.
字義が示すカテゴリーについてはかなり厳格ということか。
  

     

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