■■■ 「說文解字」「爾雅」検討[17aa釋鳥]■■■
釋魚→釋鳥との篇建なので、両者の違いが目立つ。
魚類は基本"魚"をコンポ―ネツとしている1文字表記。これが類レベルらしく、形容の文字をつけて"〜○"とし、細分類するようだ。貝の用例は少ないが同じ様に表記していそう。

ところが、鳥類は、どうも基本は2文字らしい。

漢字は、もともと1文字で意義を伝えるべき仕組みで生まれているのだから、魚と同様な細分類化が非常に進んでいることを意味していそうだ。ところが、文字での大分類は思ったほどに進んでいない。(鳩や雉が目立つ程度。当然かも知れぬが。)反って、同類とも思えない鳥に、特徴を示すために同一文字を用いているので、2文字化で混乱を引き起こしているように映る。
唯、鳥の場合は♂♀番を見かけることになるので、その外見上の差異が半端なく、それぞれの表現が必要になるから、2文字化不可避ということもあろう。

それにしても、「爾雅」釋鳥の配列方針はさっぱり見えてこない。思想性発揮が顕著な「說文解字」とは好対照である。(pink文字は「爾雅」非収載。)・・・
---「說文解字」部系譜---
:人眼[象形 重童子]

:鼻[象鼻形]
└─┐
  𪞶:自字 省自者 詞言之气[鼻出 與口相助]
  │
  習:數飛[羽+𪞶]
┌─┘
:鳥長毛[象形]

:鳥之短尾緫名[象形]
:羣鳥[三隹]
├雔:雙鳥[二隹] <雔由@釋蟲
├瞿:鷹隼之視[隹+䀠]聲 <瞿瞿 休休…【儉】@釋訓
:鳥張毛羽自奮[大+隹]
:鴟屬[隹+𦫳]有毛角 所鳴 其民有旤
│└────𦫳:羊角→・・・┤
├─────𣦼┬死→・・・
│        └→・・・
└鳥:長尾禽緫名[象形 鳥之足似匕]
 │
 烏:孝鳥[象形 取其助气 故以爲烏呼]
 ┴
  

     

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