■■■ 「說文解字」「爾雅」検討[18ex釋獸]■■■ 部族のトーテム偶像は木乃伊の抱合偶像でしかなく、秘仏的に大切に保存しても耐久性に欠けている以上、早晩、視覚的にはなんのインパクトも与えない存在と化す。石像化するか、小さな玉彫刻にする必要があろうが、集団祭祀での効果は期待薄だろう。 そうなると、古代覇権国と目される王朝は、生きている3種動物(揚子江淡水鰐 大型鷲 北方虎)を崇める体制を築くことで、支配力を誇示したのと違うか。 どれも捕獲して大型檻で飼育可能だし、ある程度馴化可能な種。しかし、持続できるかは別問題。鰐類は気温変動に敏感なので早晩破綻したに違いなく、鷹は小型なら餌さえ与えれば飼育は容易で唯一性誇示には不適なので、北方系の3m級の大型虎飼育を重視したと思われる。 要するに、虎を獣トーテムの長と位置付けた訳で、非虎トーテム部族も虎信仰併存へと進むことになる。虎は、それがスムースに進み易い獸でもあるから好都合。 虎はテリトリー内単独棲息で、巡視狩猟する大型肉食動物であり(猿と違ってテリトリー間の軋轢は滅多にない。出会っても、相互確認程度が普通で、親近感を示すこともあるとされる。)、民にとっては危険な存在とされがちだが、毒蛇や象と違って襲われることは極めて稀で、その見方は恣意的なもの。 要するに、「山海經」的に言えば、全土の山々には、それぞれいくつかの山林があり、そのそれぞれに1頭の虎が君臨しているということ。それを知らない読者などいない訳で、その領地を犯さない限り危険性はゼロ。しかし、あえて侵入して遭遇すれば助かる見込みゼロというだけのこと。 従って、山林開拓(燃料用伐採⇒農畜用地)を推進したいなら、虎処分がイの一番となる。国家として繁栄したい地域では早くに絶滅させられたのは間違いない。(例えば、半島では、朝鮮戦争迄虎は都市住民にとっても珍しい動物ではなかった。)・・・ <虎類(含絶滅種)> ロプノール(含西域) アムール/シベリア(含朝鮮) (n.a.@日本列島) (n.a.@華中) アモイ/華南(揚子江以南) マレー 島嶼---スマトラ ジャワ バリ ベンガル/インド(含ネパール) ペルシア/カスピ (雪豹[虎近縁種とみなして]) この"虎"文字だが、字義はtigerになっているものの、その象形であるとはとうてい思えない。しかし、 自然な解釈としては、毛皮の 小篆の"虎"は、トーテム信仰時代を彷彿させる文字にしたに違いなく、偉大な虎人という意味を暗に籠めて設計したと考えるべきでは。儒教社会でそんなことは公言できないものの。(2足を"人+二"の"仁"と規定したところがミソ。)・・・ 儿:仁人 …古文奇字人「在人下 故詰屈」 虎[虍+儿]:山獸之君 …虎足象人足 羌[𦍌+儿]:西戎牧羊人 兕[凹+儿]≒𧰽 <兕似牛> 鳧[鳥+儿]:舒鳧 鶩 僰:犍為蠻夷 ⏩続 (C) 2025 RandDManagement.com →HOME |