■■■ 「說文解字」卷一〜巻十四を眺める[部品字]  ■■■
「說文解字」の部首は540あり、極めて煩雑と言わざるを得ない。文字使いに役に立つとは思えないから、「古事記」での文字選定での部首認定は視覚上の自然体分類と考えた。
 
:冠/屋根/頭/垂
  ≪▮_:偏/繞
   :脚/下
    ≪_▮:旁
     ≪囗:構

その感覚だと、合字の土台文字はできる限りママの形を留めるようにする筈と考えてしまう。付け足し側の文字は、字義カテゴリーを示すだけの単なる符号ということになり、できれば、一目でわかるような省略形が望ましかろうとなる。

ところが、「說文解字」全体を眺めると、その様な気分で造字がなされていると見なしていないことがわかる。合字を形成するということでピックアップされている部首文字のなかには、簡素化目的の合字用専用字体とは思えないものがあったりするし、類似字形で混乱発生必至なのに敢えて設定しているものも。(残念ながら、今もって、この辺りの造字方針の整理は難しいようだ。)
但し、それはたいした数ではないから、膨大な暗記を強制する儒教型官僚システムからすれば、考慮に値しない量と言えないではないとは言える。しかしながら、そうなると、造字に於ける論理性が欠落していることになり、文字宇宙秩序を示そうという意図にはそぐわなくなる。

 示礻  艸艹
 八𠆢…現在の部首では八[丷]、人[𠆢]。  牛[牜]
 辵辶
 肉⺼  刀刂
 食𩙿
 邑⻏
 网罒
 人亻  衣衤
 −
 犬犭  火灬  尣[繞化]  心忄
 水氵  仌冫…不可思議。発祥は冰用か。  川巛
 手扌
 −
 𨸏阝  子[孑]
  
     

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