■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[聞戶門]■■■ 部首文字ではないが、「說文解字」巻十二の系譜作成に係る重要な文字かもしれないので考えておくことに。 ┌ │#437【戶/(戸/户)】🅱㊎ │#438【門/𨳇】🅱㊎ └ 🢃 ┌ │#439【耳】🅱㊎ │#440【𦣞/𦣝】 │ ≪頁≫𩔞:頤…頤🆂 └ ・・・建造物特定箇所名称(door gate)⇒人体部所名称(ear chin)という系譜作成の理屈は<聞>にあると考える以外に手はなさそう。しかし、これを字体関連性と言えるのだろうか。 それに、哲学的境地に居るなら納得できるのかも知れないが、日常生活上の実感では、両開きの戸からなる門が、"聞く"と同義であるとはにはかには信じ難い。門とは単なるゲートとは違うと言うのだ。視覚上遮断された境界のお蔭で、見えなくなったものを耳で知覚する行為に於ける用語ということか。 ということで、"聞"が気になる訳。 ところで、古代漢字の字体的変遷(演変流程図)だが、漢語サイトに記載されており(e.g.「百度百科」漢語漢字)、珍しい見方では無い。字体毎の説明もあって労作だが、その出典が確認できないので、作成にあたっての考え方(概念)を知ることができない。このため、参考にしてこなかった。 しかし、字体系譜の書と銘打っている「說文解字」の考え方を知る上で、頭の整理に好都合なので採り上げることにした。(樹状的な広がりとして記載されている場合もあり、その見方は参考になると言っているだけだが。) ともあれ、時系列系譜的に、<殷代甲骨→西周代金文→春秋代金文→戦国代簡帛→篆文→小篆@「說文解字」>と追える様に表記されているので、理解し易い。 但し、隷書〜楷書では系譜的連続性は確実であるが、甲骨→金文→小篆が同様とは言い難いので、この見方を鵜呑みにしない方がよいだろう。この3者は用途も創作官も全く異なるし、甲骨と金文は明らかに併存していた同時代性もある文字であり、出土品から見て、金文の前駆文字は甲骨では無い可能性もある訳で。 (素人からすれば、甲骨文字の比定で、異体字認定を避け字種を多くし過ぎている感じがする。当然、不明字が多くなる。呪であるから、異体だらけになっておかしくないのでは。) こんな系譜になる。("聞の演変"@Wikitionaryの図絵を勝手に解釈しただけ。) 🅱<跪く人> ①[上]耳型頭+[中]胴体外形型+[下]ひざまずく脚部線描 ②{[左]捪+[右上]卩}相当 [上部] 頭頸(干型)+耳 3点+手腕 [下部] 胴〜脚(ひざまずく形)線描 ㊎<ヒト特徴表示偏と耳強調旁> …耳外観枠線描→"巨"的デザイン文字 ①[ヒト特徴表示偏上部]3点 ②[ヒト特徴表示偏上部]止 ③冠部独立(ホ的表示) [帛]<表記分裂> & <ヒト型表記消滅> [帛1]門構 ⇒🆂⇒[楷]聞 [帛2]ヒト部分代替(e.g."昏") & 人屋根 ⇒_⇒[楷]䎹 𥹢 ⇒_⇒[楷]𦖫 𦖞/䎽 ⇒_⇒[楷]𡕼 白川論では、聞は戰國期に至つて見える後起の字。 甲骨は宗廟門であり祖/神の声を外から祭祀としてお伺いする話だろうが、都城・宮廷・邸宅の門となれば、それが通用するとは思えない。表現分裂はあって当然。異体字では、点の部分が目立ち、米になったりしているが、それは音を意味していそう。 (C) 2026 RandDManagement.com →HOME |